2012年ニュースリリース
「平成24年10月~12月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2012.09.21
1.平成24年10月~12月期配合飼料価格 平成24年10月~12月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約4,450円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。 (1)原料情勢 1.とうもろこし とうもろこしのシカゴ定期は、6月後半以降の干ばつの影響による作柄の悪化で急騰し、その後も高温乾燥型の天候が続いたこと、8月10日付米国農務省発表の需給見通しにより単収が大幅に下方修正されたことにより史上最高値を更新し、現在も8ドル前後で推移している。 今後は、期末在庫が引き続き低水準であることや、高温乾燥型の天候推移による更なる単収引き下げの可能性があることから堅調に推移すると思われる。 2.蛋白質原料 大豆粕のシカゴ定期は、中国の旺盛な大豆需要や南米産大豆の減産に加え、米国産大豆の生産量が作付面積減少と干ばつに伴う単収悪化により大幅に減少し、期末在庫率が過去最低水準になる見通しであることから急騰し、現在は540ドル/ショートトン前後で推移している。今後は米国大豆および世界大豆の需給が引き締まるため、引き続き高値で推移すると見込まれる。 国内の大豆粕は搾油採算の低迷が続いている中、生産量は減少しており、供給価格はシカゴ定期の高騰により大幅な値上がりが見込まれる。 3.そうこう類 国内ふすまは小麦粉需要が減少傾向にあり、発生量が低調に推移すると見込まれる中、穀物価格の上昇や他のそうこう類の需給が引き締まり国内ふすまの引き合いが強まっていることにより、需給は堅調に推移している。 輸入ふすまについても主産地のインドネシア産が、穀物価格の高騰により韓国・ベトナム等のアジア向け輸出需要が引き続き旺盛なことから、国内ふすまと同様に需給は堅調に推移している。 4.脱脂粉乳 脱脂粉乳は、米国産は高温に伴う生乳生産量の減少により産地価格が上昇しているものの、ニュージーランド・EU等、他の主要生産国で生乳生産量が増加していることから世界全体の需給は緩和傾向にある。 5.海上運賃 海上運賃は、南米産穀物の輸出最盛期を過ぎたこと、新造船の竣工が順調に続いていること、燃料価格が下落したことにより軟化し、現在は50ドルを下回った水準で推移している。 今後は、新造船の竣工により船舶需要が緩和する一方、燃料価格が上昇傾向であることから、底固く推移するものと見込まれる。 6.外国為替 外国為替は、7月以降、米国の雇用統計の発表やスペインの地方財政問題等に伴う欧州通貨に対する不安の再燃等に反応し77~79円台で推移し、現在は78円前後の水準となっている。 今後も、欧州情勢や米経済動向に加え日米金融政策に神経質に反応する一進一退の相場展開が見込まれる。 (2)配合飼料安定基金 1.平成24年度10-12月期の補てん 10~12月期の業界平均改定単価4,745円にもとづく補てん単価は、5,450円となります。平成24年10-12月期の基金補てん財源に不足が生じます。 このためJAグループは、国に異常基金の発動要件の緩和等の財源確保を要請してきましたが、農林水産省は、平成24年10~12月期における通常基金の財源不足への対応として平成24年9月21日に以下の対応策を発表しました。
これらの対応策により、7-9月期比で全畜種平均実質生産者負担が550円/トン軽減されます。 2.分割補てんの実施 平成24年10~12月期の補てん金は、現行の安定基金事務処理要領では平成25年2月に支出されますが、生産者の年末資金需要に資するため事務処理要領を改定し、補てん金の一部を平成24年12月末に支出する予定です。 主要配合飼料各社改定額
(3)相場チャート 別紙のとおり |
【問い合わせ先】 |
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課 Tel:011-232-6185 |