2022年ニュースリリース
東京大学との微細藻類による環境負荷軽減に向けた共同研究について
お知らせ 2022.06.28
令和4年6月28日
各位
ホクレン農業協同組合連合会
東京大学との微細藻類による環境負荷軽減に向けた共同研究について
ホクレン農業協同組合連合会(以下ホクレン)は、令和4年6月22日に国立大学法人東京大学と、「低 CO2 と低環境負荷を実現する微細藻バイオリファイナリーの創出」をテーマとした共同研究契約を締結しました。
●研究題目:低 CO2 と低環境負荷を実現する微細藻バイオリファイナリーの創出
●研究目的:微細藻類の大量培養と藻類油脂の製造とその供給体制の構築
●研究内容:糖蜜を用いた従属栄養による微細藻類の大量培養と藻類油脂製造法開発
●研究期間:令和4年7月1日から令和6年3月31日
※微細藻類(びさいそうるい)とは・・・約30億年前に地球の海洋に出現した最初の生き物の1つで、現在地球上に数万から数10万種存在するといわれています。単細胞(細胞一つ)を単位とする直径10ミクロン程度の小さな生き物で、分裂することで増殖します。葉緑素(クロロフィル)を持ち、一般の植物と同様に光合成によって大気中の二酸化炭素(CO2)を固定化し酸素(O2)を産生します。
パリ協定における2030年温室効果ガス排出量削減(2013年度比46%削減)や低炭素社会の実現に向けて、低CO2と低環境負荷を実現する技術の社会実装が急がれます。
微細藻類は培養により細胞内に油脂を生成し、その油脂はバイオ燃料や機能性食品などへの活用が期待されています。しかしながら、微細藻類を活用したバイオ燃料の製造に向けては、製造コストの削減が大きな課題となっております。
本共同研究では、課題解決に向けて、ホクレンの所有する製糖工場から産出される糖蜜を微細藻類の栄養源として活用することで、大量培養と藻類油脂の生産性向上を図り、社会実装可能な製造方法の開発・確立を目指すものです。
本研究を通じて食料と競合しない形で、低炭素・循環型社会の促進と北海道農業の新たな価値創出に貢献するべく取り組んでまいります。
以 上
【本件の問合せ先】
ホクレン農業協同組合連合会 企画課(担当:大西)
℡:011-232-6104