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ニュースリリース


2011年ニュースリリース

「平成24年1月~3月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2011.12.19

1.平成24年1月~3月期配合飼料価格
 平成24年1月~3月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約2,600円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、受粉期の高温乾燥型天候により単収が大幅に下方修正され、8月末にかけてブッシェル当たり700セント後半まで上昇したが、とうもろこしの高値推移による需要の減退や、欧州を中心とした景気悪化に伴う外部市場の下落に加え、9月末発表の旧穀とうもろこし期末在庫数量が大幅に上方修正されたことにより、600セントを割り込んだ。その後、中国による買い付けや単収のさらなる下方修正により650セント前後まで上昇したが、直近は欧州の財政不安により、投機資金が穀物市場から流出し、600セント前後まで下落している。
 今後は引き続き低い期末在庫率の中、エタノール向け需要が好調であること等から、シカゴ定期は堅調に推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、9月上旬にはショートトン当たり400ドルを超えて推移していたが、単収が上方修正されたことや、とうもろこしと同様、欧州の財政不安に加えて、南米産大豆の作付が順調であることから、現在は290ドル前後で推移している。今後は欧州の経済情勢や南米産大豆の生育動向の影響を受けながら推移すると予想される。
 国内の大豆粕生産量は、搾油採算の低迷が続いており、大豆粕の輸入量が日本国内の大豆粕生産量を上回って推移している。

3.そうこう類
 国内ふすまは7月の小麦粉の値上げ改定に続き、12月後半に再び値上げ改定が実施されることから、挽砕量は引き続き低調に推移すると見込まれるが、需要面では穀物相場の軟化を受け、その動きは限定的であることから、今後も需給は緩和傾向で推移すると予想される。輸入ふすまは引き合いが強いものの、小麦の挽砕量が引き続き堅調なため、需給はやや緩和基調となっている。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、高値による買い控えが発生したこと、オセアニアでは順調に生乳生産シーズンがスタートしたこと等から産地価格は大きく下落したが、再び需要が回復してきたため、現在は底堅く推移している。一方、ホエイパウダーは依然として中国を中心に需要が旺盛なため、需給は逼迫しており、産地価格は上昇している。

5.海上運賃
 海上運賃は、10月に入り中国向けの鉄鉱石、石炭や北米産穀物の輸送需要の増加により、現在トン当たり60ドル前後で推移している。今後は、新造船の竣工により船腹需給が緩和する一方、燃料価格が上昇しているため、現行水準での推移が見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、9月中旬以降77円前後で推移し、10月31日には戦後最安値の75.32円をつけたが、政府による為替介入が行われ一時79円台となった。その後、欧米諸国の財政不安を背景に円高が進み、現在は77円前後で推移している。今後、欧米諸国の経済先行きが不透明なことから円が買われやすい展開が続くが、過度な円高局面では為替介入が予想されることから、77円台を中心に一進一退で推移すると見込まれる。

(2)配合飼料安定基金
 平成23年度第4四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見通しです。

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
Tel:011-232-6185