2023.8.31〜9.2
ぐりんぐらん
農業体験ツアーのご報告

GREEN FAN CLUB ぐりんぐらんレポート

全国の皆さまに北海道の農業をもっと知っていただきたい、
そして皆さまともっとつながりたいという思いから立ち上げたファンクラブ「GREEN FAN CLUB ぐりんぐらん」。
北海道農業や農畜産物についてもっと知って・楽しんでいただくための
様々な活動を、レポートでお届けします。

ぐりんぐらん農業体験ツアーのご報告

札幌近郊で、北海道の農業に親しむ

ぐりんぐらんメンバーが生産者と触れ合いながら、北海道の農業の魅力に触れる2泊3日のツアーが今年、4年ぶりに開催されました。
4回目となる今年は、札幌市内・近郊での収穫体験、北海道の歴史や農業と関わりの深い施設見学など、盛りだくさんの内容。ご参加いただいた8組16名の中には4年間、このツアーの開催を心待ちにしてくださった方々もいました。
 
ツアー初日は、北広島市にあるホクレン「くるるの杜」での収穫体験に始まり、今年3月に開業した話題のエスコンフィールドHOKKAIDOを見学後、札幌市内のホテルにチェックイン。夕食会で参加者同士の親交を深めました。2日目は札幌市内で雪印メグミルク「酪農と乳の歴史館」を見学し、江別市や千歳市で収穫体験。最終日は札幌市中央卸売市場や北海道大学、サッポロビール園を見学しました。
ここではツアー2日目の様子を詳しくご報告します。

2日目は朝からあいにくの曇り空でしたが、参加者のみなさんは元気いっぱい。笑顔で挨拶を交わしバスに乗り込むと、まずは札幌市内にある雪印メグミルク「酪農と乳の歴史館」を見学。北海道でのバターづくりの歴史をはじめ、牛乳やチーズ、アイスクリームの製造について、歴代の機械や動くミニチュア模型などを見ながら、ガイドの方に解説していただきました。さらに工場では実際に牛乳をパック詰めしている工程を見学することができました。愛知県から参加した石崎由紀夫さんは、「さまざまな乳製品の製造工程を知ることができておもしろかったですね」と感想を述べました。

次に訪れたのは、札幌の隣町・江別市にあるはぎわらファーム。ブロッコリーの収穫を予定していましたが、雨のため急遽、ハウス内でミニトマト「プチぷよ」の収穫体験をすることに。はぎわらファーム代表の萩原利彦さんは、江別でお米や小麦、ブロッコリーやトマト、大豆などさまざまな作物を栽培する農家の3代目。「プチぷよ」は、3年ほど前から栽培を始めたミニトマトで、皮がやわらかく甘みが強いのが持ち味です。萩原さんから収穫のコツを教えていただいたら、さっそく収穫体験がスタート! と、思いきや「まず、2つくらい取ってすぐ食べてみてください」と萩原さん。参加者のみなさんは、素直にもぎたての「プチぷよ」を頬ばると、「甘〜い!」「やわらか〜い!」とハウスの中に驚きの声が響きました。

今年の夏は北海道でも連日気温が30度を超える歴史的な暑さを記録。冷涼な気候を好むブロッコリーの栽培には、特に苦労があったようです。「収穫できずに畑で溶けるようにダメになったものがたくさんありました」と話す萩原さん。それでも「涼しくなるといい物が採れるようになってきました。今朝、雨が降る前にみなさんのために収穫しましたので、ぜひお持ち帰りください」と、笑顔を見せました。
収穫体験を終えて、大阪府から娘さんと参加した萩原啓子さんは、「厳しい自然環境にも不平不満を言わず、次のことを考えている生産者さんに感動しました。前向きなたくましさに、心から尊敬します」と話しました。

はぎわらファームで、朝もぎのブロッコリーをお土産にいただき、ランチを挟んで、お次は千歳市の松浦農園へ。ここでは、赤い皮が特徴のじゃがいも「レッドムーン」の収穫を体験しました。小雨が降る中でも、参加者のみなさんは楽しくザクザクとレッドムーンを掘り上げ、畑のあちこちで笑い声が響きました。
三重県からご夫妻で参加した鵜飼典昭さん、智恵子さんも土の中から次々に出てくる大きなレッドムーンに大感激! 典昭さんはハート型のレッドムーンを掘り当て「これはついてるなぁ!」と大喜びしていました。

体験ファームとして、多くの野菜を栽培している松浦農園。2代目の松浦勇さんは、この日の空模様を考慮し、参加者のみなさんのために、あらかじめ野菜を収穫し用意してくれていました。松浦さんは、にんじんの「ベータリッチ」や玉ねぎの「ウルフ」、とうもろこしの「ゴールドラッシュ」などを前に、それぞれの品種の特徴やおいしい食べ方などを説明。参加者のみなさんも熱心に聞き入っていました。

楽しい2日目も終盤。たくさんのお土産を手に、バスに乗り込んだ参加者のみなさん。札幌に戻る前に、道の駅「花ロード恵庭」に立ち寄り、産直コーナーを見たり、お土産を購入したり。帰りのバスでは、スタッフによる「野菜クイズ」でもうひと盛り上がりしました。
2日目の行程を終え、宮崎県の大学で獣医を目指している石崎将士さんは、「収穫体験はほかにもありますが、このように生産者さんから深い話が聞ける体験は初めて。とても勉強になりました」と、感想を述べました。神奈川県からお母様と参加した牛久保真規子さんは、小学校に勤務する管理栄養士という職業柄、「北海道で農業に触れ、私たちが普段口にしている物が、いかに大切に作られているかよくわかりました。野菜が苦手な子どもたちにも伝えていきたいですね」と、実感をこめて話してくれました。

今回、ツアーに参加くださったみなさんの中には、冊子GREENを創刊当時から読んでくださっている方も。北海道の農業を応援し実際に触れ、楽しんでくださったみなさんの笑顔にスタッフ一同、たくさんの元気をいただきました!

〈 入会方法 〉

  1. (1)下記「新規入会はこちらから」、会員規約に同意のうえ、「新規メンバー登録受付フォーム」にそってお手続きください。
  2. (2)入会金・年会費は無料です。
    ただし、インターネット接続にかかわるプロバイダ契約料や、携帯電話・スマートフォン・タブレット等からアクセスする際の通信料等の費用は、会員様のご負担になります。

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