3月23日（土）、GREEN FAN CLUB「ぐりんぐらん」のオンラインイベント「行ったことのない畑に行こう！第8弾 酪農篇」が開催されました。MCは、いつものようにお笑いコンビ「オクラホマ」の河野真也さんと北海道の人気ボーイズユニット「NORD(ノール)」の島太星くん。最新テクノロジーを導入した牛舎から配信された、笑いあふれるイベントの模様をお届けします。

すっかり恒例となったオンラインイベント「行ったことのない畑に行こう！」。第8弾となる「酪農篇」も、北海道農協青年部協議会（以下、JA道青協）のご協力のもと、開催されました。今回、河野さんと太星くんがお邪魔したのは、日高山脈の麓の町、新得町で酪農を営む持田直哉さんの牛舎です。
持田さんはJA新得の青年部に所属し、町内産食材を学校給食に取り入れたり、新得町産の食材で作る「新得バーガー」を町のイベント等で販売したりと、地産地消や食育活動に取り組んでいます。牛舎では、約200頭の乳牛を飼育するほか、外部の牧場でさらに200頭を育てているそうです。MCの二人は牛舎に入るなり、清潔な環境に驚いた様子。太星くんならではの言葉で、いかに清潔な牛舎かを一生懸命に表現していました。

牛舎では、牛たちが餌を食べたり体を休めたりしています。持田さんは家族4人で乳牛約200頭を飼育し、搾乳まで行っているそう。少ない人手でたくさんの牛を管理するために、さまざまな機械を導入しています。さっそく、3人の背後に登場したのが自動で牛の近くに餌を寄せ集めるロボット。1時間に1回、24時間稼働し、安定的な給餌を可能にしています。ここで、河野さんから太星くんへ餌に関するクイズが出題されました。珍回答でおなじみのクイズコーナーですが、1問目は難なくクリア。幸先良くスタートすると、2問目も正解！第8弾にして初の全問正解へ期待が膨らみますが、そこは太星くん。3問目から雲行きが怪しく･･･。

クイズの解答が発表される度に、持田さんが丁寧に解説してくれます。牛の餌には牧草以外に、エネルギーが豊富な穀物類を混ぜていて、円安の影響で、輸入飼料が高騰していることについても話してくれました。また持田さんの牛舎では1頭につき平均1日40リットルを搾乳しているそう。それだけの乳を出すためには、量だけでなく栄養バランスも考えられた飼料が必要とされます。「餌の配合や量は、牛専門の栄養士さんが決めているんですよ」と、持田さん。そして搾乳ロボットについてのクイズも出題。乳房の洗浄から搾乳、乳房の消毒まですべて自動で行う機械の意外な仕組みに、太星くんもビックリ。ほかにもクイズを通して、初めて聞く情報がいっぱいの太星くんは、何度も独特のリアクションを見せていました。

太星くん大活躍のクイズを終え、3人は牛舎の外へ。雪の残る日高山脈を背景に、ミルクで乾杯！さらに、太星くんと河野さんは、新得町産の生乳を使った飲むヨーグルトやナチュラルチーズを試食。太星くんは思わず仕事を忘れて「うめ〜」と叫んでしまいます。
おいしい乳製品を味わった河野さんは、牛から搾られたミルクが、その後、衛生的にしっかり管理され、さまざまな人の手によっていろいろな製品となり消費者の皆さんへと届けられていることを、しみじみと言葉にしました。

笑いと学びがいっぱいのオンラインイベントもいよいよ終盤。河野さんは持田さんに、酪農を取り巻く現状について、質問を投げかけました。持田さんの口からは、ここ数年で牛1頭につき餌代が1日300円ほど値上がりしている厳しい現状が語られました。それでも「第1次産業の我々が元気にやっていかなくては、第2次産業、第3次産業につながっていかないので、今が踏ん張りどころです」と笑顔で前を向きます。
　
最後に、持田さんは視聴者のみなさんへ、「酪農経営を続けることが、地域を守ることにつながります。我々生産者も日々努力しています。いろいろな物が値上がりしていますが、皆さんのお力を借りながら私たちも頑張りますので、ぜひ、乳製品だけでなく、北海道産、日本で作られた農産物を選んでいただけたらと思います」と、メッセージを送ってくれました。
　
思わず吹き出してしまう場面や、酪農への理解が深まる今回の配信は、アーカイブでご覧いただけます。ぜひクイズに挑戦しながらお楽しみください。
　
https://www.youtube.com/watch?v=u1Q0BSnedW4