2010年ニュースリリース
「平成22年4月~6月期配合飼料供給価格」について
お知らせ
2010.03.19
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平成22年4月~6月期配合飼料価格 |
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平成22年4月~6月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約900円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。 |
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(1)原料情勢
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(1)とうもろこし |
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とうもろこしのシカゴ定期は、夏場は生育にとって理想的な天候であったものの、9月以降、低温・多雨の天候により収穫が大幅に遅れ霜害懸念が高まったことを主要因に急騰し、1月初頭にはブッシェル当たり420セント近くまで上昇した。その後、1月発表の米国農務省需給見通しにて生産量が大幅に上昇修正されたことから360セント前後まで軟化している。 今後は、南米産の豊作見通し、今年の米国産とうもろこし作付面積増加の見方がある一方、エタノール需要が依然として堅調であることから、相場は底堅く推移すると見込まれる。
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(2)蛋白質原料 |
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大豆油かすのシカゴ定期は、単収、生産量ともに史上最高となり、12月初旬にはショートトン当たり320ドル台で推移していたが、さらに良好な天候を背景として南米産大豆の大豊作が見通されたことから、現在では270ドル前後で推移している。 今後は、今年の米国産大豆ととうもろこしの作付動向及び天候状況を材料にしつつ、南米産大豆の大豊作見通しにより上値は限定された展開が見込まれる。 国内大豆粕は生産量が引き続き減少している一方で輸入量は増加しており、輸入大豆粕で需要を補う状況となっている。
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(3)そうこう類 |
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国内ふすまは、昨年来の小麦粉価格の値下げにもかかわらず発生量・需要ともに減少しており、需給は均衡している。また、輸入ふすまは、世界的な景気低迷による小麦粉需要の落ち込みにより発生量は減少傾向が続いている。需要面では他原料と比較し割安感があるため、引き合いが旺盛な状況が続いている。
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(4)脱脂粉乳 |
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脱脂粉乳は、アメリカのバター生産量が9月以降増加しており、在庫水準が回復傾向にあること、ヨーロッパではバターの生産が最盛期に入っていることから需給は緩和している。一方、ホエイパウダーについては、生産量は安定しているものの、アジアを中心とした旺盛な需要から需給は逼迫し、価格は堅調に推移している。
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(5)海上運賃 |
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海上運賃は、中国向け鉄鋼原料の輸送需要が増加していること、北米産穀物のアジア向け荷動きが活発であることからトン当たり70ドルを超える水準まで上昇したが、1月中旬以降、中国の旧正月を控え一時的に船腹需要が減少し、60ドル台半ばで推移している。今後も旺盛な鉄鋼原料輸送需要と南米からの穀物輸出需要が増加することから、相場は堅調に推移すると見込まれる。
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(6)外国為替 |
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外国為替は、12月に発表された米国の失業率が大幅に改善したこと等から、1月上旬には94円台までドルが上昇した。しかし米国経済は回復基調にはあるものの、失業率は引き続き高く本格的に景気が回復したとは言えない状況である。日本経済も景気低迷が続いているため、当面は現行水準の90円を中心とした一進一退の展開が続くと見込まれる。
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(2)配合飼料安定基金 平成22年度第1四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見込みです。
(3)その他 価格改定に伴う生産者負担は、当期は安定基金補てんが発動されない見通しであるため、トン当たり900円減となります。 |
【問い合わせ先】 |
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課 Tel:011-232-6185 |