1.平成25年4月~6月期配合飼料価格 平成25年4月~6月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約3,200円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
(1)原料情勢 1.とうもろこし とうもろこしのシカゴ定期は、12月上旬までは740セント/ブッシェル前後で推移していたが、米国輸出需要が低調であったことや南米産地の良好な天候により1月上旬には680セント台まで下落した。その後、1月11日発表の米国農務省需給見通しにおいて期末在庫率がさらに低下したこと等により現在は700セント台で推移している。 今後は、米国産地における新穀の作付面積の増加が予想されるものの、旧穀の期末在庫率が依然として5%台と低水準であること等から、底堅く推移するものと見込まれる。
2.蛋白質原料 大豆粕のシカゴ定期は、12月上旬には490ドル/トン台で推移していたが、南米産大豆の豊作が予想されたこと等から下落し、現在は470ドル前後の水準となっている。 国内大豆粕価格はシカゴ定期が下落しているものの、急激な円安の影響により値上がりが見込まれる。
3.そうこう類 国内ふすまは、穀物価格の上昇により引き合いは依然として強い状況が継続する見込みの中、小麦粉需要の回復は期待出来ず、ふすま発生量も低調に推移することから需給の逼迫状況が継続する見込みである。 輸入ふすまについても主要輸入先であるインドネシア・スリランカでは、穀物価格の高騰継続や韓国通貨高による韓国向け需要の拡大により、国内ふすまと同様に逼迫した需給が継続するものと見込まれる。
4.脱脂粉乳 脱脂粉乳は、生乳生産のピークが過ぎたことによるニュージーランド産生乳生産量の減少と、穀物高・天候不順等に伴うEU産の生乳生産量の減少により産地価格が上昇していることに加え、為替が急激な円安になっているため、大幅な値上げとなる。
5.海上運賃 海上運賃は、12月上旬には45ドル前後で推移していたが、船舶需要の緩和により年末年始にかけて一時43ドル台まで下落し、現在は45ドル前後で推移している。 今後は、南米大豆の輸送需要が増加することや燃料価格が高止まりしていることから、堅調に推移すると見込まれる。
6.外国為替 外国為替は、12月上旬には82円台で推移していたが、新政権による積極的な金融緩和と大型の財政出動が予想されていること、米国経済の景気回復への期待が広がったことから急激に円安が進み、現在は93円台となっている。 今後は、新政権と日銀が一体となり積極的な金融緩和政策をすすめることが予想されることから、円安で推移するものと見込まれる。
(2)畜産基盤維持拡大対策について 配合飼料価格は、円安の影響を受け平成25年4月~6月期は、値上げ改定となっており、さらに高い水準でとどまっていることから、酪農畜産農家の営農環境は依然として厳しい状況が続いております。 こうしたことから、本会として、酪農畜産農家の負担を少しでも軽減するためにトン当たり1,000円(総額約2.3億)の畜産基盤維持拡大対策を実施いたします。
(3)相場チャート 別紙のとおり
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