2014年ニュースリリース
「平成27年1月~3月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2014.12.22
1.平成27年1月~3月期配合飼料価格
平成27年1月~3月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約2,550円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
① とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、9月下旬には史上最高の豊作見通しを受けて320セント/ブッシェル台まで下落したが、悪天候による収穫遅れへの懸念などから値上がりし、その後11月10日発表の米国農務省需給見通しで単収が下方修正されたことから堅調な相場展開がつづき、現在は390セント/ブッシェル前後で推移している。また、シカゴ定期に加算される内陸産地からの輸送運賃などは、米国の景気回復による輸送需要の増加などから高止まりしている。
今後は、史上最高値の生産量となることが予想されているものの、輸出・エタノール需要も堅調であることから、当面は現行水準の相場展開が見込まれる。
② 蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、9月に入り米国産新穀大豆の豊作期待により急落し、9月末には330ドル/トン台まで下落した。その後、米国では旧穀大豆の在庫率が2.65%と史上最低水準であること、新穀大豆の収穫遅れが懸念されたことなどから上昇に転じ、現在は430ドル/トンを超える水準で推移している。
国内大豆粕価格は、急激な円安の影響により、値上がりが見込まれる。
③ そうこう類
コーングルテンフィードは、異性化糖の不需要期が続くため、国内品の発生数量は限定的となる見込みであり、また、輸入品の為替円安の影響から国産品需要は高まることが予想され、需給は逼迫の見通しにある。
ふすまは、国内品が年末の反動による年始のメーカー稼働の減少に伴い、発生数量が限定的となる見込みのため、需給は逼迫の見通しにあり、輸入品も主要輸入先のインドネシア・スリランカでは、引き続き韓国やベトナム等他の輸入国からの引き合いが強い状態が続いている。
④ 脱脂粉乳・ホエイパウダー
脱脂粉乳は、米国・オセアニアでの生乳生産が順調に推移している一方、中国の需要が引き続き低調であることから、産地価格は軟化しており、為替円安の影響はあるものの、値下げとなる。
ホエイパウダーは、生産量は低調であるものの、需要も低調であり乳製品価格全体が軟化傾向にあることから、産地価格は値下がりしているが、為替要因により値上げとなる。
⑤ 海上運賃
海上運賃は、荷動きが低調な夏場に入り42ドル/トン前後で推移していたが、北米産新穀の輸出や中国向け鉄鋼石の輸送需要が堅調なことから一時47ドル/トン台まで上昇した後下落し、現在は45ドル/トンを下回る水準で推移している。
今後は、燃料価格が値下がりしていることから、弱含みで推移すると見込まれる。
⑥ 外国為替
外国為替は、9月には米国の良好な経済指標によ109円台まで円安がすすんだ後、10月末には米国の金融緩和が終了したこと、日銀が追加金融緩和を実施したことなどから、ドルが買われ急速に円安がすすみ、現在は121円台で推移している。
今後は、米国経済が好調であること、日本の金融緩和は継続する見通しであることから、円安基調で推移すると見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成26年度から配合飼料価格安定制度が見直されたことに伴い、平成27年1~3月期の補てん金の有無や単価は平成27年4月下旬に決まります。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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