2015年ニュースリリース
「平成27年4月~6月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2015.03.23
平成27年3月23日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「平成27年4月~6月期配合飼料供給価格」について
1.平成27年4月~6月期配合飼料価格
平成27年4月~6月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、本会全畜種平均でトン当たり約1,000円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
① とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、12月には堅調な輸出需要等により410セント/ブッシェル台まで上昇したが、南米産新穀とうもろこしの生育が順調なことから値下がりし、2月10日発表の米国農務省需給見通しで期末在庫が下方修正されるとの見方からやや上昇したものの、現在は390セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、米国産新穀とうもろこしの作付面積が減少すると予想されていることから、相場は底堅く推移するものと見込まれる。
② 蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、新穀大豆の収穫遅れなどにより12月には400ドル/トンを超える水準で推移していたが、1月に入り米国での期末在庫が事前予想を上回ったことから360ドル/トン台まで下落した。その後、2月には南米産新穀大豆の収穫遅れ懸念とブラジルでのストライキによる穀物輸出の船積み停滞から現在は380ドル/トン前後で推移しているが、前期に比べ値下がりしている。
③ そうこう類
コーングルテンフィードは、異性化糖の需要期に入ることで発生量は増加することから、需給は緩和する見通しにある。
ふすまは、行楽需要等により小麦挽砕量が増加するとの予想から、発生数量も増加の見通しにあり、需給は緩和する見通しである。
④ 脱脂粉乳・ホエイパウダー
脱脂粉乳は、米国での生乳生産が順調に推移していることから、オセアニアでの生産量減少懸念はあるものの、産地価格の下落により、値下げとなる。
ホエイパウダーは、生産量は緩やかな回復基調にあり、産地価格の下落により、値下げとなる。
⑤ 海上運賃
海上運賃は、12月上旬には40ドル/トン台で推移していたが、燃料価格の値下がりや中国向けの鉄鉱石・石炭輸送の低迷から軟調に推移し、現在は33ドル/トン前後で推移している。
今後は、南米産新穀の輸出需要はあるものの、船腹需給の緩和から、現行水準での推移が見込まれる。
⑥ 外国為替
外国為替は、日銀の金融緩和の追加実施や米国利上げ期待からドル買いが強まり、12月には120円台まで円安が進んだ後、スイス中央銀行の金融政策変更によるリスク回避から116円台まで円高が進み、米国の経済指標が良好であること等から、現在は120円前後で推移している。
今後は、米国の利上げ期待と、日本の金融緩和が継続する見通しから、円安基調で推移すると見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成26年度から配合飼料価格安定制度が見直されたことに伴い、平成27年4~6月期の補てん金の有無や単価は平成27年7月下旬に決まります。
3.相場チャート
関連資料参照
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
関連資料: