平成27年9月25日

 

各　位

 

ホクレン農業協同組合連合会

 

「平成27年10月～12月期配合飼料供給価格」について

 

１．平成27年10月～12月期配合飼料価格

平成27年10月～12月期の配合飼料供給価格については、原料コストは若干の値上がりとなるものの、原料コストの上昇が小幅であるため、平成27年7月～9月価格を据え置くことに決定しました。

情勢は以下のとおりです。

 

①  とうもろこし

とうもろこしのシカゴ定期は、５月下旬には３６０セント／ブッシェル台前後で推移していたが、６月に入り産地での降雨から生産量減少が懸念されたため急騰し、６月３０日米国農務省発表の全米四半期在庫、作付面積がいずれも事前予想を下回ったことから、一時４４０セント／ブッシェル台まで値上がりした。その後、受粉に適した天候となり作柄が改善するとの見込みから下落に転じ、現在は３８０セント／ブッシェル台で推移している。

今後は、史上３番目の豊作が予想されているものの、６月以降の降雨による生産量減少懸念が完全には払拭されていないこと、米国内需要が過去最高水準にあることなどから、相場は底堅く推移するものと見込まれる。

 

②  蛋白質原料

　　　　大豆粕のシカゴ定期は、５月中旬以降には３３０ドル／トン台で推移していたが、６月に入り産地での降雨から作柄悪化が懸念されたため急騰し、一時４００ドル／トンを上回る水準まで値上がりした。その後の天候回復により作柄が改善するとの見込みから下落に転じ、８月１２日発表の米国農務省需給見通しでは史上最高の豊作であった昨年に近い生産量が見通されたことなどから、現在は３４０ドル／トン台で推移している。

　　　　国内大豆粕価格は、シカゴ定期は上昇しているものの、中国の大豆粕需要が減退し輸入大豆粕価格が下落していることより、値下がりが見込まれる。

 

③  そうこう類

コーングルテンフィードは、異性化糖の不需要期に入り発生量が減少するものの、年末に向けて畜産需要が増加するとみられることから、需給は引き締まる見通しにある。

ふすまは、年末に向けて麦価改定により小麦粉価格が値下げになるものとみられ、買い控えから挽砕量減少によるふすま発生量が減少する見通しにあり、更には、年末に向けて畜産需要が高まることが予想されることから、需給は引き締まる見通しにある。

 

④  脱脂粉乳・ホエイパウダー

　　　　脱脂粉乳・ホエイパウダーは、産地での生乳生産が順調に推移していることから値下げとなる。

 

⑤  海上運賃

米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、５月下旬には３５ドル／トン台で推移していたが、６月に入り、中国による南米産大豆の大量買付けにより、輸送需要が増加したことから一時３８ドル／トン台まで値上がりした。その後、中国の買付けが一段落し船腹需要が緩和したこと、燃料価格が下落したことなどから値下がりし、現在は３５ドル／トン前後で推移している。

今後は、燃料価格が弱含みで推移していること、中国の景気減速により輸送需要の減少が予想されることなどから、海上運賃は弱含みで推移するものと見込まれる。

 

⑥  外国為替

外国為替は、米国の利上げが９月に実施されるとの見込みから６月上旬には一時１２４円を超える円安となったが、中国経済の成長鈍化の見通しや世界的な株価の急落などのリスク回避の動きが強まったことから円高となり、現在は１２０円前後で推移している。

今後は、米国の利上げ時期が注目されているものの、中国経済の動向に対する不透明感などから一進一退の相場展開が見込まれる。

 

２．配合飼料安定基金

平成27年10～12月期の補てん単価は、平成28年1月下旬の安定基金理事会で決定されます。　

 

３．相場チャート

　　　別紙のとおり

 

 

【この件の問い合わせ先】

　　ホクレン農業協同組合連合会　飼料部　飼料推進課

℡ ０１１－２３２－６１８５