2017年ニュースリリース
「平成29年10月~12月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2017.09.25
平成29年9月25日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「平成29年10月~12月期配合飼料供給価格」について
1.平成29年10月~12月期配合飼料価格
平成29年10月~12月期の配合飼料供給価格は、前期に比べ、為替が円高となり、とうもろこしや大豆粕などの原料価格も値下がりしていることから、本会全畜種平均でトン当たり約300円値下げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、7月の天候相場により一時400セント/ブッシェル前後まで上昇した。その後、受粉期の天候が改善したことや、単収見込みが市場予想を上回ったことなどから軟調な展開となり、現在は350セント/ブッシェル台となっている。
今後は、生産量に影響を与える収穫期の天候に左右される相場展開が見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、7月に高温乾燥による作柄悪化懸念から360ドル/トン台まで値上がりした。その後、天候の改善や、単収見通しが上方修正されたことなどから軟調な展開が続き、現在は330ドル/トン前後となっている。
国内大豆粕価格も、シカゴ定期の下落を受けて値下げが見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、異性化糖の需要減少を受けて発生量が減少する一方、畜産需要は最盛期となるため需給は引き締まる見通し。
ふすまは、発生量が例年並みと見込まれているものの、畜産需要が増加するため需給はひっ迫する見通し。
DDGSは、エタノールマージンが確保されているため生産は好調である。一方、米国内需要が旺盛であるため産地相場は堅調に推移している。
(4)脱脂粉乳
脱脂粉乳は、EUやニュージーランドの生乳生産量減少にともなう、国際相場の上昇により値上げとなる。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、南米産穀物輸出が増加したこと、原油相場が堅調に推移していることなどから値上がりし、現在は40ドル/トンを超える水準で推移している。
今後は、輸送需要が引き続き旺盛であると予想されることから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、米国の利上げが6月に行われ、年内の追加利上げ観測も高まったことなどから114円台まで円安がすすんだ。その後、米国の経済政策に対する先行き不透明感や北朝鮮情勢のリスクの高まりなどから円高がすすみ、現在は109円前後となっている。
今後は、米国の経済政策および各国の金融政策や地政学的リスクなどを材料に、一進一退の相場展開が見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成29年10~12月期の補てん単価は、平成30年1月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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