2020年ニュースリリース
「令和2年4月~6月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2020.03.19
令和2年3月19日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和2年4月~6月期配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和2年4月~6月期配合飼料価格は、前期に比べ、外国為替の円高により、とうもろこし・大豆粕などの飼料原料価格が値下がりしていることから、本会全畜種平均でトン当たり約1,000円値下げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、南米産の順調な生育により豊作が見通されていることや、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減退の懸念から軟調な展開となっており、現在は370セント/ブッシェル台で推移している。
今後は、米国産新穀の作付面積や作付け時の天候などに左右されるが、世界的にとうもろこしの需給は安定していることから、現行水準で推移するものと見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、南米産大豆の豊作見通し、新型コロナウイルスの感染拡大による大豆需要の減退懸念などを受け軟調に推移してきたが、アルゼンチンの輸出関税引き上げの発表を受け、需給が引き締まるとの見通しから上昇し、現在は330ドル/トン台で推移している。
今後のシカゴ定期は、南米産大豆の生産量見通し、中国を中心とした消費国の需要動向などに影響を受けながら推移するものと見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、夏に向けて異性化糖の需要期に向かい、発生量の増加が見込まれることにより、需給は緩和する見通しとなっている。
ふすまは、小麦粉の生産増加による発生量増加が見込まれることにより、需給は緩和する見通しとなっている。
(4)脱脂粉乳
脱脂粉乳は、需要が堅調に推移している中、干ばつによる豪州・ニュージーランドの生産量減少によって需給は引き締まっており、相場は大きく上昇している。
ホエイパウダーは、産地での生産が減少しており、相場は上昇している。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、原油相場が軟調となったことや、鉄鉱石の輸送需要が一段落し船腹需給が緩和したことを受け軟調に推移したが、直近は南米産大豆の輸送需要増加を受けて上昇し、現在は45ドル/トン前後で推移している。
(6)外国為替
外国為替は、12月には109円台で推移していたが、好調な米国の経済指標を背景に円安がすすみ、一時112円台をつけた。その後、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化の懸念により世界的に株価が暴落したことなどから急激な円高となり、現在は104円前後で推移している。
2.配合飼料安定基金
令和2年4~6月期の補てん単価は、令和2年7月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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