2020年ニュースリリース
「令和2年7月~9月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2020.06.19
令和2年6月19日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和2年7月~9月期配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和2年7月~9月期配合飼料価格は、前期に比べ、外国為替の円安や一部の飼料原料が値上がしているものの、主原料であるとうもろこしのシカゴ定期相場が大きく下落していることから本会全畜種平均でトン当たり約800円値下げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、新型コロナウイルス感染拡大によるガソリン需要の減少からエタノール生産が減少していることに加え、米国産新穀とうもろこしの作付面積が増加する見通しであることから下落し、現在は330セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、夏場の受粉期に向けて天候を注視する必要があるものの、当面は現行水準で推移するものと見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、新型コロナウイルスの影響による世界経済の失速懸念や、米国大豆の順調な作付け進捗を受けて軟調な展開となり、現在は310ドル/トン台で推移している。
今後のシカゴ定期は、米国大豆の生育状況や新型コロナウイルス感染状況等による需要動向に影響を受けながら推移するものと見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、新型コロナウイルスの影響を受け、国内スターチメーカーの稼働が低調に推移する見通しであることから、価格は堅調に推移するものと見込まれる。
ふすまは、夏場を迎え小麦粉需要が低調となり、発生量は前期を下回る見通しである。一方、畜産需要も季節的に減少するものの、他の糟糠類が値上げ見通しのため、引き合いが強まる可能性がある。
(4)脱脂粉乳
脱脂粉乳は、米国・EUでの生乳生産量回復を受けて需給は緩和し、相場は下がっているものの、為替円安の影響により、値上げとなる。
ホエイパウダーは、中国の輸入が増加するとの見通しから国際相場が上昇していることに加え、為替円安の影響により、値上げとなる。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、新型コロナウイルスの感染拡大による輸送需要の減少と原油相場の急落を受けて下落し、現在は35ドル/トン前後で推移している。
(6)外国為替
外国為替は、3月には新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化懸念により、世界的に株価が暴落したことなどから一時急激な円高となったが、その後、安全通貨としてのドル需要が増加したことなどから円安が進み、現在は108円台で推移している。
2.配合飼料安定基金
令和2年7~9月期の補てん単価は、令和2年10月下旬の安定基金理事会で決定されます。
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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