2020年ニュースリリース
「令和3年1月~3月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2020.12.18
令和2年12月18日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和3年1月~3月期配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和3年1月~3月期配合飼料価格は、前期に比べ、外国為替は円高となるものの、とうもろこしおよび大豆粕のシカゴ定期などが大幅に上昇していることから本会全畜種平均でトン当たり約3,800円値上げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、中国をはじめとする旺盛な需要および作付期を迎えた南米産地の高温乾燥により大幅に上昇し、現在は420セント/ブッシェル前後で推移している。また、シカゴ定期に加算される内陸産地からの集荷コストなどは、米国産輸出需要の増加を受けて上昇している。
今後も、中国をはじめとする輸出需要動向や南米産地の天候推移等に影響を受けながら堅調に推移するものと見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、中国による旺盛な需要や南米産地の高温乾燥による生育悪化を背景に、現在は420ドル/トン台まで大幅に上昇している。
今後は、中国を中心とした消費国の需要動向、南米産大豆の生産量見通し、および新型コロナウイルスの影響などを受けながら堅調に推移するものと見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、新型コロナウイルスの影響を受け国内スターチメーカーの低調な稼働状況の継続が見込まれる中、中国産の高騰により輸入も限定的となる見通しから、引き続き厳しい需給状況が見込まれる。
ふすまは、需要量の減少が見込まれるものの、季節的に製粉メーカーの稼働が低調な時期であり、引き続き厳しい需給状況が見込まれる。
(4)脱脂粉乳
2020年1-9月の主要産地の生乳生産量は、米国・EU・ニュージーランドいずれも前年を上回って推移した。また、新型コロナウイルスによる規制が徐々に緩和され、外食産業向け需要は回復傾向にある。これらのことから、脱脂粉乳は在庫が減少傾向で推移し、産地価格は上昇している。一方、ホエイパウダーはチーズ生産の回復を受け一時的に発生量が増加し、産地価格は下落している。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、米国積み穀物需要が旺盛ではあるものの、南米積み穀物のシーズン終了や石炭の荷動きが鈍化したことを受け、前期対比横ばいの45ドル/トン前後で推移している。
(6)外国為替
外国為替は、米国の低金利政策の長期化や政局運営への不安感から円高が進み、現在は104円前後で推移している。新型コロナウイルスのワクチン開発に期待感が高まっているものの、本格的な経済活動再開には時間を要するとの見方から、今後も現行水準で推移するものと見込まれる。
2.配合飼料安定基金
令和3年1~3月期の補てん単価は、令和3年4月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
以 上
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