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ニュースリリース


2021年ニュースリリース

ニュースリリース

「令和3年4月~6月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2021.03.19

令和3319

各 位

ホクレン農業協同組合連合会

 

「令和34月~6月期配合飼料供給価格」について

 

1.価格改定額と飼料原料情勢

令和34月~6月期配合飼料価格は、前期に比べ、とうもろこしおよび大豆粕のシカゴ定期が大幅に上昇していることや、外国為替が円安であることから本会全畜種平均でトン当たり約5,500円値上げすることを決定しました。

情勢は以下のとおりです。

 

(1)とうもろこし

とうもろこしのシカゴ定期は、12月上旬には420セント/ブッシェル前後であったが、その後、中国による米国産とうもろこしの大量成約や南米産地で新穀の収穫が遅れていることなどを受けて大幅に上昇し、現在は550セント/ブッシェル前後で推移している。今後は、南米産地の作柄や米国産新穀の作付時の天候、中国他への輸出需要等に影響を受けながら相場は堅調に推移するものと見込まれる。

 

(2)蛋白質原料

大豆粕のシカゴ定期は、米国農務省が1月に発表した需給見通しで、大豆の期末在庫率が歴史的な低水準となったことや、南米産地の乾燥天候による作柄悪化懸念などから高騰した。現在は、南米産地で新穀大豆の収穫が始まったことにより、やや軟化しているものの依然として高値が続いており、現在は470ドル/トン前後で堅調に推移している。

 

(3)そうこう類

コーングルテンフィードは、異性化糖の需要期となるため国内の発生量の増加が見込まれるが、コロナ前の水準まで戻る可能性は低い。また、中国産の高騰により輸入量も減少傾向にあるため、需給はひっ迫している。

ふすまは、行楽需要が見込めないことから国内の小麦粉の生産量は低調な見通しであり、依然として余剰感のない状況が続くと思われる。

 

(4)脱脂粉乳

脱脂粉乳は、新型コロナウイルスによる規制が徐々に緩和され需要が増加していることに加え、供給余力のあったニュージーランドで生乳生産のピークを越えたことから、需給が引き締まり産地相場は上昇している。

 

(5)海上運賃

米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、中国向けを中心とした旺盛な穀物輸送需要や、世界的な寒波による石炭輸送需要の急増に加え、原油相場の急騰などにより上昇し、現在は60ドル/トン前後で推移している。

 

(6)外国為替

外国為替は、米国の追加経済対策や新型コロナワクチン普及などによる経済活動回復への期待感から円安が進み、現在は108円前後で推移している。

今後は、世界的な経済活動回復への期待感が高まっているものの、米国の金融緩和政策は継続することから、一進一退の相場展開が見込まれる。

 

2.配合飼料安定基金

令和346月期の補てん単価は、令和37月下旬の安定基金理事会で決定されます。 

 

3.相場チャート

   別紙のとおり

 

 

【この件の問い合わせ先】

  ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課

℡ 011-232-6185

 

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