2021年ニュースリリース
「令和3年7月~9月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2021.06.18
令和3年6月18日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和3年7月~9月期配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和3年7月~9月期配合飼料価格は、前期に比べ、とうもろこしのシカゴ定期が大幅に上昇していることや、海上運賃の上昇および外国為替が円安であることから本会全畜種平均でトン当たり約4,600円値上げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、3月には540セント/ブッシェル前後で推移していたが、南米産地の乾燥天候による作柄悪化懸念に加え、中国からの強い引き合いなどを受けて一時730セント/ブッシェルまで高騰した。その後、米国産地で生育に適した天候が続いているが、現在670セント/ブッシェル前後の高値で推移している。今後は、引き続き中国向けの旺盛な輸出需要が見込まれることや、期末在庫が低水準であることから、相場は堅調に推移するものと見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、中国向けの旺盛な輸出需要を背景に、大豆の期末在庫率が歴史的な低水準となったことに加え、米国産地の天候不良による作付遅延が懸念されたことから上昇したが、その後は米国産地での順調な作付進捗を受けて、現在は440ドル/トン前後で推移している。
(3)そうこう類
ふすまは、小麦粉需要が夏場に低調となることから発生量の減少が見込まれ、需給は引き締まった状態が続くと見込まれる。
コーングルテンフィードは、国内スターチメーカーの稼働が低調に推移しており、コロナ前の水準まで戻る可能性は低い。また、中国産の価格も高騰が続いていることから、需給はひっ迫している。
(4)脱脂粉乳
脱脂粉乳は、中国や東南アジア、中東諸国を中心に堅調な需要が続く中、北半球では夏場に生乳生産量の減少が見込まれ、さらにニュージーランドでは乾乳期にさしかかることから各産地とも相場は上昇している。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、中国向けを中心とした旺盛な穀物輸送需要や、原油相場の値上がりに加えて、中国の粗鋼生産量増加に伴う大型船運賃の高騰などにより上昇し、現在は65ドル/トン前後で推移している。
(6)外国為替
外国為替は、米国の追加経済対策による経済活動回復への期待感や、好調な経済指標から円安が進み、現在は109円台で推移している。
今後は、米国経済の回復への期待感があるものの、低金利政策が継続することから、一進一退の相場展開が見込まれる。
2.配合飼料安定基金
令和3年7~9月期の補てん単価は、令和3年10月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
以 上
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