2021年ニュースリリース
「令和4年1月~3月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2021.12.17
令和3年12月17日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和4年1月~3月期配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和4年1月~3月期配合飼料価格は、前期に比べ、主原料であるとうもろこしや大豆粕のシカゴ定期の上昇、また、海上運賃の値上げおよび外国為替の円安により本会全畜種平均でトン当たり約2,450円値上げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、9月中旬には520セント/ブッシェル前後で推移していた。その後、原油価格の上昇によるエタノール需要の増加や堅調な輸出需要から上昇し、現在は580セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、引き続き旺盛なエタノール需要や輸出需要などを背景に、相場は堅調に推移するものと見込まれる。
(2)植物粕
大豆粕のシカゴ定期は、9月には370ドル/トン前後で推移していたが、中国向けを中心とした輸出需要が増加したことに加え、11月に発表された需給見通しで、米国産およびアルゼンチン産大豆の生産量が下方修正されたことなどから、直近では390ドル/トン前後で推移している。
(3)そうこう類
ふすまは、新型コロナウイルスの影響で発生量が限られる中、小麦粉の値上げを受けてさらに発生量の減少が見込まれる。
コーングルテンフィードは、国内スターチメーカーの稼働が低調に推移しており、中国産については計画停電による工場稼働制限等の影響を受けて供給が限定的になっていることから、需給は極端に逼迫している。
(4)脱脂粉乳等
脱脂粉乳は、主産地の生乳生産量が前年並みで推移しており、中国向けをはじめとした輸出需要は一服している。
一方、同じ乳由来原料で高たん白価の濃縮たん白ホエイパウダーは、旺盛な需要を背景に産地価格が大幅に上昇している。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、堅調な穀物輸送需要や燃料価格の高騰により一時90ドル/トン台前半まで上昇したが、中国向けの鉄鉱石輸送需要が一服したことなどから軟化した。その後、11月中旬以降、米国等の穀物輸出や中国の石炭輸入などにより上昇している。
今後は、南米産大豆の輸送需要が本格化することから、海上運賃は底堅く推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、米国経済の順調な回復を背景とした早期利上げ観測などから一時115円を超える水準まで円安が進んだが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大懸念が高まったことから、現在は113円前後で推移している。
今後は、新型コロナウイルス変異株の感染状況次第では米国の景気後退も懸念されることから、相場は一進一退で推移するものと見込まれる。
2.配合飼料安定基金
令和4年1~3月期の補てん単価は、令和4年4月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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