2022年ニュースリリース
令和4年4月~6月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2022.03.22
令和4年3月22日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和4年4月~6月期配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和4年4月~6月期配合飼料価格は、前期に比べ、主原料であるとうもろこしや大豆粕のシカゴ定期の上昇、また、外国為替の円安により本会全畜種平均でトン当たり約3,950円値上げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、12月上旬には580セント/ブッシェル前後で推移していた。その後、南米産地の乾燥天候による作柄悪化懸念や、堅調なエタノール需要に加え、ウクライナ情勢の緊迫化により急騰し、現在は730セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、南米産地の作柄やロシアによるウクライナ侵攻を受けて穀物輸出の停滞が懸念されていることから、相場は堅調に推移するものと見込まれる。
(2)植物粕
大豆粕のシカゴ定期は、12月には390ドル/トン前後で推移していたが、2月に発表された需給見通しで期末在庫率が減少したことや南米産地の生産量が下方修正されたことなどから急騰し、現在は500ドル/トン前後で推移している。
(3)そうこう類
ふすまは、新型コロナウイルスの影響で製粉メーカーの稼働が前年並みの低い水準で推移することが見込まれる。一方、需要は堅調に推移していることから、需給に余裕のない状況が続く見通しである。
コーングルテンフィードは、新型コロナウイルスの影響で国内メーカーの稼働が低調に推移しており、中国産についても余剰感がないことから、需給は引き締まるものと見込まれる。
(4)脱脂粉乳等
脱脂粉乳は、米国やEUの生乳生産量が低下する中、需要面においては中国を始めたとした引き合いが増加しており、需給は引き締まっている。加えて、コンテナによる物流コスト上昇の影響も受けている。
一方、同じ乳由来原料で高たん白価の濃縮たん白ホエイパウダーは、依然として需要が底堅く、需給環境が引き締まっており、産地価格は上昇している。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、11月には70ドル/トン前後で推移していたが、現在は原油相場の高騰などにより上昇している。
今後は、ロシアのウクライナ侵攻に関連して需給がひっ迫し、原油価格は引き続き高値で推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、12月には113円前後で推移していたが、米国における経済回復とインフレ懸念を背景とした利上げに向けた動きなどから円安が進み、現在は115円後半となっている。
今後は、米国における利上げ観測は引き続きドル高要因となる一方、ウクライナ情勢の悪化による世界経済への影響が不透明であることから、相場は一進一退で推移するものと見込まれる。
2.配合飼料安定基金
令和4年4~6月期の補てん単価は、令和4年7月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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