小さな豆が秘める
大きな栄養を力に
10月13日は「豆の日」です。日本では古来、「十五夜」と共に旧暦9月13日の「十三夜」に名月を愛でる風習がありました。十三夜には収穫物の豆を供えたことから、「豆名月」とも呼ばれています。旧暦の9月13日は、新暦にするとその年によって日付が変わるため、(一社)全国豆類振興会では毎年10月13日を「豆の日」に制定しています。
日本人にとって、古くからなじみの深い食材である豆。中でも小豆は、タンパク質が約20%と豊富に含む一方、脂質は約2%しか含んでおらず、健康維持やダイエットにいいとされる「高タンパク・低脂質」食品といえます。加えて、小豆は豆類の中でもポリフェノール含有量が多く、特に北海道産の小豆には、このポリフェノールが赤ワインの1.5倍から2倍ほど含まれているという分析結果もあります。
国産小豆の約97%は北海道産で、小豆といえばほぼ北海道産といっても過言ではありません。北海道では天候や土壌などが適した十勝地方、作付面積が増えているオホーツク地方など、全道各地で多くの品種が生産されています。
そこで今号では、優れた栄養性・機能性のある小豆に着目。「最近は、和菓子で食べる程度で、小豆を料理に取り入れる機会が少ない…」という人のために、小豆の力を余さず摂取できる「煮小豆」の作り方も紹介します。明日からの「豆活」にぜひ役立ててください。