ひと玉を
支えるひと

森崎 博之のGREENエッセイ

ひと玉を支えるひと

ひと玉を支えるひと ひと玉を支えるひと

タネひと粒から、タマネギひと玉。
トマトやピーマンのようにたくさん実るものではありません。
雪のため秋にタネを蒔かない北海道の栽培は、春先に早く雪を溶かすのも大切なひと仕事。
本州産のタマネギが少なくなる秋からは全国のタマネギの需要を、北海道産が請け負います。
昼夜の寒暖差を乗り越えた北国のタマネギは力強くしまり、辛味を持つ一方、
熱を通すとシットリ甘く変わり、どんな料理もそのコクはしっかり土台となります。
血流を改善する効果が期待されていて、健康志向にもひと役買っているのですが、
それを支えるひとへのエールも忘れずに。
さて包丁で切って、涙がひと粒。
今日も食卓の賑わいにタマネギは欠かせません。