にんじんの出荷が最盛期/JAおとふけ(音更町)
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北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、十勝・音更町で収穫期を迎えているにんじんの収穫・選果の様子を紹介します。JAおとふけと生産者の「分業」によるにんじん生産は、北海道屈指の規模を誇り、鮮度を保つための様々な努力と工夫がありました。
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- 約130軒の生産者が
年間約2万tを生産 - 小麦、豆類、ビート、じゃがいもに次ぐ第5の作物として、JAおとふけでは2006年からにんじんの生産に力を入れています。約130軒の生産者が生産する量は、年間で約2万t。収穫は7月下旬から11月上旬まで続き、最盛期には1日約280tにものぼります。
- 約130軒の生産者が
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- JAと生産者の「分業」で、
互いにメリット - JAおとふけが種まきと収穫を一括して担い、生産者は種まき前の畑づくりと中間管理を行う「分業」も特徴です。この体制をとることによって、市場への安定供給が実現しやすくなり、生産者は新たな初期投資や収穫時の労力確保にとらわれずに、にんじん生産を経営に導入することができます。
- JAと生産者の「分業」で、
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- 鮮度を保つために、
低温管理を徹底 - JAおとふけのにんじんは、鮮度の良さが評判です。収穫されたにんじんは1時間以内に選果場に搬入され、、表面が高温や衝撃によって黒ずむことがないよう低温管理を徹底。さらに、選果作業を待つにんじんには、収穫袋の上から冷水シャワーをかけ、温度上昇を避けるほどの念の入れようです。
- 鮮度を保つために、
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- 水を張ったプールで
一次洗浄 - 収穫袋から取り出す際は、衝撃を避けるために、洗い場となる水を張ったプールににんじんを直接投下。ここで畑の土を落とし、一次洗浄しながら、ベルトコンベアで選果作業のラインへ送ります。ラインは2本あり、生産者ごとにラインを分けることで、個別の出荷数を確実に把握します。
- 水を張ったプールで
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- 洗浄後のにんじんは
つやつや - 一次洗浄を終えたにんじんは、大きさや形を揃えるための選別のステップに。折れていたり、小さかったり、明らかに出荷基準に適していないものを選り分けます。ここで合格したにんじんは甘皮をきれいに取り除かれ、つやつやに。
- 洗浄後のにんじんは
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- 機械と人の目で
ダブルチェック - 次に、にんじんは水温7℃の冷却水槽へ。水中をゆっくり移動しながら冷やされたにんじんは、ベルトコンベアに乗って近赤外線による選別機にかけられます。ここで規格をクリアしたものは、作業員によって表面のキズや湾曲、形の不良などのチェックを受けます。
- 機械と人の目で
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- 芯が3℃になるまで
ムラなく冷やす - 最後は、センサーによるサイズ選別です。Sから2Lまでサイズごとに自動的に選り分けられ、箱詰めにされると、真空予冷機が約50分かけて、にんじんの芯が3℃になるまでムラなく冷やします。この間、にんじんからは余計な水分が蒸発し、日持ちも良くなります。
- 芯が3℃になるまで
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- 収穫の翌日には
全国へ出荷 - にんじんを詰めた箱を保管する倉庫も、運搬するトレーラーの荷台も、設定温度はにんじんと同じ3℃をキープ。収穫の翌日には出荷されます。おいしさと鮮度を保ったまま、全国へ届けられる、JAおとふけのにんじん。その秘密は、徹底した低温管理にありました。
- 収穫の翌日には