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畑作農家
畑作農家歴
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川口 修さん(60歳/豊頃町)

畑作農家歴
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川口 修さん(60歳/豊頃町)

畑作農家歴
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川口 知紘さん(34歳/豊頃町)

畑作農家歴
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川口 知紘さん(34歳/豊頃町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第22回は、十勝管内・豊頃町の畑作農家、川口修さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労したことは?

子どもたちが寝ている間に
大根を一本一本手で収穫

当時は長男というだけで、えこひいきされた時代。同時に「農家は長男が継ぐもの」と祖母に育てられました。就農時は今よりもっと寒く、幾度も冷害を経験しました。特に苦労したのは、大根の収穫です。雨降りでも収穫しなければならない上、子どもたちの登校前に終わらせるために2時半に起き、一本一本手で抜いていました。留守番をしていた子どもたちが泣きながら畑に来たことも。今ではいい思い出です。

学生時代は野球漬けの日々
友人の影響で農業が面白く

小学生で野球を始め、中高も練習に明け暮れていました。一度も農作業をしたことはありませんでしたが、「農大に行くなら車を買ってあげる」という親父の提案に応じて農業の道に進みました。初めてできた農家の友人は、みんなが農業にひた向きで、彼らのおかげで農業の面白さに目覚めました。就農1年目の時、小麦の防除に失敗してしまい、損害を出したことがありました。あの悔しさは今でも忘れられません。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

仲間と助け合いながら
家族笑顔で楽しい農業を

作物は一年一作ですから、いいものを作ろうと努力するのは当たり前。収量が落ち込んだ時は、眠れなくなることもあります。だからこそ手を抜かず、仲間と助け合いながら後悔のないように作物を育ててほしいです。農作業は、イライラしたり、家族とけんかをしている時ほど事故が起きやすいものです。家族といえどもコミュニケーションを大切に、笑顔で楽しく農業をやっていこう。

親父の精神を受け継いで
町の特産品を作りたい

1年目の失敗を契機に、作業記録をつけるようになり、そこから畑づくりでやりたいことが増えました。施肥量を研究して、経費や労力などの改善を重ねています。親父は、仲間と共に町の農業を高めていきたい人。その姿勢を受け継ぎ、町の特産品を新しく作ろうと、地元の青年部で有機肥料を使った小豆の試験栽培に取り組んでいます。小豆茶として商品化し、発売を目指しています。