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酪農家
酪農家歴
4 5

(株)タカノファーム
代表取締役

髙野英一さん(65歳/幕別町忠類)鈴子さん

酪農家歴
4 5

(株)タカノファーム
代表取締役

髙野英一さん(65歳/幕別町忠類)鈴子さん

酪農家歴
6

(株)タカノファーム
取締役

小室洋輔さん(36歳/幕別町忠類)ゆかりさん

酪農家歴
6

(株)タカノファーム
取締役

小室洋輔さん(36歳/幕別町忠類)ゆかりさん

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第一回は、十勝管内・幕別町忠類で牧場を営む髙野英一さんのご家族。髙野さんと小室さんは、義父と娘婿の間柄です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労を感じたことは?

理想と現実に葛藤する日々
自分の代から酪農が面白く

兄が亡くなり、実家を継いだのが20歳の時。当時は言われた通り従うだけでしたが、理想を持つようになると、現実路線の父とはけんかばかりしていました。面白くなったのは、2代目になった30年前から。6年前に娘夫婦が来て、生活の中に酪農がある私と、そうではない娘婿では常識が違うと気付きました。娘婿から気付かされることもたくさんあります。

酪農とは無縁だったから
〝言葉〟すら理解できず

〝受け継ぐ人がいなくなったら、困る人がいっぱいいる〟という使命感から自衛官を辞めて妻の実家に来ました。まずは言われたことを一生懸命やろうとしたものの、言葉ひとつ理解できず苦労の連続でした。JAの青年部の人たちから、酪農のイロハを吸収できたことは大きかったです。考えて動けるようになった今は、義父に自分の意見を言えるようになりました。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

引き継いだ後は
自分のやり方でやればいい

私は親にも相談せず、自分の代から放牧に変え、還暦を機に畑作をやめて酪農専業にしました。娘婿も、私から引き継いだら好きにやってくれていい。経営者になった途端、数字の管理や責任も付いてくるので大変になると思うけど、その分面白みも出てくるはず。私は私で、その日が来るまでより良い状態で引き継げるよう頑張ろうと思っています。

放牧は変えず環境を変えて
酪農の担い手を増やしたい

義父が放牧での生乳作りをしていなければ、酪農を継いでいなかったと思う。この先も放牧のスタイルは変えず、効率も考えながら、牛の健康を一層保てる環境を整えたいです。去年からヘルパーさんを雇用したことで、家族の時間が増えました。楽しくて働きやすい酪農を目指すことで、地域としても酪農をやりたい人が増えるきっかけになればと思っています。