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ニュースリリース


2010年ニュースリリース

「平成22年7月~9月期配合飼料供給価格」について

お知らせ 2010.06.21

1.平成22年7月~9月期配合飼料価格
 平成22年7月~9月期の配合飼料供給価格については、飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、据え置きとすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。

 

(1)原料情勢
1.とうもろこし
 とうもろこしのシカゴ定期は、3月初めにはブッシェル当たり370セント前後で推移していたが、天候に恵まれ、作付が例年を上回るペースで進んだこと、作付面積の増加が見込まれたこと等により340~350セント前後まで軟化している。
 今後は、エタノール需要が依然として堅調であること、中国の米国産とうもろこし輸入成約の増加など輸出需要が堅調であることから、相場は底堅く推移すると見込まれる。

2.蛋白質原料
 大豆粕のシカゴ定期は、4月以降、中国の堅調な需要による米国産大豆の需給引き締まりで値上がりしたが、5月に入り南米産大豆の大豊作が確定的となったこと、天候に恵まれ作付が順調に進んでいること、原油・株式安等の外部要因から下落し、現在ではショートトン当たり270ドル前後で推移している。
 今後は、本格的な天候相場となり、天候、生育状況に左右される展開となるが、南米産大豆の大豊作による世界的需給の緩和、また、米国産大豆の作付が順調に進んでいることから上値は限定された展開が見込まれる。
 国内大豆粕は生産量が前年を上回っているが、大豆粕需要は非常に堅調であるため、需給は引き締まった状態が続くと見込まれる。

3.そうこう類
 国内ふすまは、5月の小麦粉価格の値下げに伴い、製粉メーカーの小麦粉加工数量が増え、発生量も増加傾向にあるため、需給は緩和している。また、輸入ふすまは、世界的な景気低迷により発生量は減少傾向が続いている一方で、他原料と比較し割安感があるため、アジア向け需要が旺盛な状況となり需給は引き締まることが予想される。

4.脱脂粉乳
 脱脂粉乳は、米国では生産量が安定していることに加え、政府在庫を市場放出したこと、欧州でも政府在庫の市場放出があることから、世界的に需給は緩和する見通しとなっている。一方、ホエイパウダーについては、生産量は増加しているものの、アジアを中心とした輸出需要が堅調なことから、産地価格は堅調に推移している。

5.海上運賃
 海上運賃は、中国の鉄鉱石・石炭の輸送需要が増加していること、南米産穀物のアジア向け荷動きが最盛期を迎えたことから船腹需給が引き締まり、トン当たり70ドル台前半まで上昇している。今後も中国向けを中心とする鉄鋼石・石炭輸送需要と南米からの穀物輸出需要が増加することから、相場は堅調に推移すると見込まれる。

6.外国為替
 外国為替は、4月に発表された米国雇用統計で3年ぶりの雇用増となり、景気回復が鮮明になってきたとの見方から94円台後半までドルが上昇した。しかし5月に入りギリシャの財政赤字をきっかけとした欧州の経済不安から、米国株式が下落しドルが売られ、現在は91円前後での値動きとなっている。

(2)配合飼料安定基金
 平成22年度第2四半期の配合飼料価格は、直前1年間の平均価格を上回らないことから、補てんは実施されない見込みです。

 

【問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 飼料部 飼料養鶏課
Tel:011-232-6185