2016年ニュースリリース
「平成28年7月~9月期配合飼料供給価格」について
お知らせ 2016.06.22
平成28年6月22日
報道各位
ホクレン農業協同組合連合会
「平成28年7月~9月期配合飼料供給価格」について
1.平成28年7月~9月期配合飼料価格
平成28年7月~9月期の配合飼料供給価格は、前期に比べ、為替が円高となっているものの、とうもろこし・大豆粕などの原料価格が値上がりしていることから、本会全畜種平均でトン当たり約800円値上げすることを決定しました。情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、3月末に米国農務省から発表された作付意向調査で史上3番目の作付面積となったことから350セント/ブッシェル台まで下落したが、その後、ブラジルの高温乾燥懸念や、米国産の輸出需要拡大予測を受けて相場は上昇を続け、現在では420セント/ブッシェル台で推移している
今後は、夏場の受粉期に向けて天候に左右される相場展開が見込まれる。
(2)蛋白質原料
大豆粕のシカゴ定期は、3月には300ドル/トン前後で推移していたが、アルゼンチンの長雨により大豆作柄が悪化するとの懸念から相場は急騰した。その後も、アルゼンチン産大豆の減産により米国産大豆に需要が集中するとの見通しから高騰が続き、現在では450ドル/トン台で推移している。
今後は、収穫期終盤を迎える南米の天候や北米の生育状況、中国需要などの各種動向に影響を受けながらの相場展開が見込まれる。
(3)そうこう類
コーングルテンフィードは、異性化糖の需要期に入るため、発生量が増加する 見通しとなっており、需給は緩和する見通しとなっている。
ふすまは、夏場に小麦粉需要が低調となる事から、発生量は減少する見通しである。一方、夏場は畜産需要も落ち込むため、需給均衡は保たれるものと予測されている。
(4)脱脂粉乳・ホエイパウダー
脱脂粉乳は、主要産地の生乳生産が順調に推移していることから、産地相場は値下がりしている。また、為替が円高となっていることから値下げとなる。
ホエイパウダーの主産地である米国ではチーズ生産量が伸長しており、結果、ホエイパウダーの生産量も増加し、需給緩和により価格は値下がりしている。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、2月には25ドル/トン前後で推移していたが、南米産穀物輸出の最盛期を迎え輸送需要が増加したことから堅調な展開となり、現在は30ドル/トン前後で推移している。
今後は、原油相場が堅調に推移していることから、海上運賃についても底堅く推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、3月下旬には113円前後であったが、6月3日に発表された米国雇用統計が事前予測を下回り、利上げ観測が後退したことから円高となり、現在は104円前後となっている。
今後は、世界各国の金融政策などを材料に、一進一退の相場展開が見込まれる。
2.配合飼料安定基金
平成28年7~9月期の補てん単価は、平成28年10月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
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