2022年ニュースリリース
「令和4年7月~9月期 配合飼料供給価格」について
お知らせ 2022.06.24
令和4年6月24日
各位
ホクレン農業協同組合連合会
「令和4年7月~9月期 配合飼料供給価格」について
1.価格改定額と飼料原料情勢
令和4年7月~9月期配合飼料価格は、前期に比べ、とうもろこしのシカゴ定期や大豆粕価格の急騰、また、外国為替の大幅な円安や海上運賃の上昇により本会全畜種平均でトン当たり約11,400円値上げすることを決定しました。
情勢は以下のとおりです。
(1)とうもろこし
とうもろこしのシカゴ定期は、3月上旬には730セント/ブッシェル前後で推移していたが、ロシアのウクライナ侵攻による影響や米国における作付け遅延などから4月下旬には820セント/ブッシェル前後まで急騰した。現在は米国における作付けが進んだことから、770セント/ブッシェル前後で推移している。
今後は、北米・南米産地の天候に左右されるものの、世界的に需給は引き締まった状態が続くことから、相場は堅調に推移するものと見込まれる。
(2)植物粕
大豆粕のシカゴ定期は、現在470ドル/トン前後で推移しているものの、ロシアのウクライナ侵攻による穀物相場高騰の影響や南米の乾燥天候により、原料大豆の価格は上昇した。加えて主要輸入相手国の中国ではロックダウンの影響で搾油量が減少したことから、大豆粕の価格は急騰している。
(3)そうこう類
ふすまは、夏場の小麦粉需要低迷に加え、6月の小麦粉値上げの影響により、発生量は減少している。一方で畜産需要は底堅いことから、需給はより引き締まる見通しである。
コーングルテンフィードは、国内メーカーの稼働が引き続き低調に推移している。中国産も高騰しており、加えて他原料の値上げにより需要は堅調に推移し、需給は引き締まるものと見込まれる。
(4)脱脂粉乳等
脱脂粉乳は、世界的な飼料・燃料高騰による早期淘汰や離農により生乳生産量が減少している一方で中国を中心に世界的な需要は底堅く推移している。加えて、製造コストやコンテナ遅延による物流コスト上昇の影響を受け、各産地で相場は上昇している。
また、同じ乳由来原料で高たん白価の濃縮たん白ホエイパウダーは、依然として需要が底堅く、需給環境が引き締まっており、産地価格は上昇している。
(5)海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、2月上旬には60ドル/トン前後で推移していたが、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油相場の高騰や、石炭輸送の増加などによる船腹需給の引き締まりから、現在は80ドル/トン台に上昇している。
今後は、原油価格の高止まりや南米産穀物の出荷最盛期を迎えることから海上運賃は堅調に推移するものと見込まれる。
(6)外国為替
外国為替は、3月前半には115円台で推移していたが、米国における利上げ実施により日米の金利差が拡大したことから大幅に円安が進み、現在は135円前後で推移している。今後の相場は、一進一退で推移するものと見込まれる。
2.配合飼料安定基金
令和4年7~9月期の補てん単価は、令和4年10月下旬の安定基金理事会で決定されます。
3.相場チャート
別紙のとおり
【この件の問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 畜産生産部 飼料推進課
℡ 011-232-6185
関連資料: