世界で唯一の競馬/
ばんえい十勝(帯広市)

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世界で唯一の競馬/ばんえい十勝(帯広市)

【 60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。第2回目は、現在、「ばんえい競馬」で活躍している“ばん馬”の姿を紹介します。重いそりを曳いて、力強く走るばん馬たち。実はこのばん馬、北海道の開拓と農業の発展に、なくてはならない存在だったのです。まだ寒さが残る早朝の調教風景をお届けします。

  • 開拓を支えた、
    頼りになる相棒
    昇ったばかりの太陽に照らされ、全身から白い湯気を上げるばん馬たち。サラブレッドとは違う、大きくてガッシリとした姿に、並ならぬ生命力を感じます。この力強さこそが、北海道の開拓と農業の支えでした。
  • 木材を運び、
    畑を耕した馬
    ばん馬は、もともと明治時代にフランスなどヨーロッパから農耕用として輸入された馬です。開拓期には切り出した大木を運搬し、昭和の半ばあたりまでは畑で農耕具を曳くなど、農家の重要な働き手として活躍しました。
  • 農作業で鍛えた力を
    祭りで競ったのが起源
    かつて、道内の各地域では「誰の馬が一番強いか」と力比べをする「お祭りばんば」が人気でした。たくましく働く馬たちは農家の誇りだったのでしょう。昭和20年代になると、「ばんえい競馬」として正式な競技に発展しました。
  • 今では「北海道遺産」の
    ばんえい競馬
    最大1tの鉄ソリを曳いて競い合うばんえい競馬は、世界で唯一。「北海道遺産」にも登録されています。北海道の人々と苦労をともにしてきた馬たち。その歴史を知るほど、懸命にそりを曳く姿がより見る者の胸を熱くします。