粒よりの夏。
北海道産
スイートコーン

粒よりの夏。北海道産スイートコーン

国内栽培発祥の地、
日本一の産地

夏の陽気を一粒一粒にギュッと閉じ込めた、甘くておいしいスイートコーン。一年で最も強く、長い時間太陽が照りつける夏場の気象条件が栽培には必須で、国産のスイートコーンの流通は夏の間に最盛期を迎えます。中でも北海道は、国内生産の約37%を占める日本一の産地です。全道の広い範囲で生産されており、店先に北海道産が並ぶと、夏の訪れを喜びたくなるような明るい気持ちにさせてくれます。
スイートコーンは、イネ科トウモロコシ属の一種で、「とうもろこし」の中の甘味種に属する品種の総称です。日本には16世紀末に、ポルトガル人からフリントコーンと呼ばれる硬粒種が伝えられましたが、スイートコーンはさらに遅く、明治期に入ってから。1904年に、アメリカから北海道に『ゴールデンバンタム』という品種が導入され、北海道から日本のスイートコーン栽培が始まりました。
さらに、夜間涼しい北海道では、日中に形成された糖分が蓄積されるため、甘みの強いスイートコーンが育つといわれています。収穫は今なお手もぎが一般的ですが、近年は機械を使った収穫も導入されはじめています。
今号では、生産現場の今を紹介するとともに、誰かに教えたくなるような粒よりの知識も用意しました。北海道の夏の風物詩であり、子どもが好きな野菜の代表格でもあるスイートコーン。子どもたちも興味を持ってもらえたらうれしいです。