森崎 博之のGREENエッセイ
トマトのキセキ
15年前の「あぐり王国北海道」ウラ話です。
トマトが嫌いな子が集まって平取町へ。
ハウスで育ったトマトは赤くてパンパンに実が張っていて、とても美味しそう。
ガブリと私がカメラの前でかぶりついて見せました。「甘い!旨い!濃厚!」。
私の感想が止まりません。
それを見た子たちが、自分も食べたい!と好みのトマトを探し、
私と同じようにかぶりついたのです。
「美味しい!」とキラキラ笑顔で伝えてくれました。
その一人は「僕の嫌いを好きに変えるなんて農家って凄い!」と盛り上がりました。
その後、彼は農業高校から酪農学園大学で農業経営を学ぶという軌跡を残し、
今ではJAびらとりに勤め、農家さんとタッグを組んで日々頑張っています。
長くやっているとこんな奇跡のような物語もあるのです。