てん菜から砂糖へ/ホクレン清水製糖工場② (清水町)
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北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。前回から引き続き、“てん菜(別名:ビート)”にスポットを当ててお届けします。今回は、いよいよ製糖工場でてん菜が砂糖に加工される工程を紹介。工場では、煙突から真っ白な水蒸気を吹き上げながら、24時間体制で砂糖を製造していました。
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- 機械を止めることなく、
24時間稼働 - 秋に十勝一帯で収穫されたてん菜は、冬の間に製糖工場で砂糖へと加工されます。工場は10月下旬から2月下旬まで一日も休むことなく24時間体制で稼働。約4カ月の間に一年分の砂糖を製造します。屋外に保管されているてん菜は、絶え間なく工場の中へ送られます。
- 機械を止めることなく、
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- 洗浄後に截断し、
湯の中で糖分を抽出 - てん菜は洗浄後、「ビートスライサー」でスティック状に截断されます。その状態で温水に漬けて糖分を抽出し、砂糖の素となる「糖液」を作ります。ここに石灰乳を加え、沈殿した不純物を除去し、純度を高めます。糖分抽出後の絞りかすはビートパルプに加工し、飼料として再利用されています。
- 洗浄後に截断し、
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- 二段階で糖液を濃縮し、
砂糖を結晶化 - 外気は氷点下でも、工場内の室温は常に約40度。この熱は、工場内に並ぶいくつものタンクから発せられています。「濃縮缶」と呼ばれる巨大なタンクの中でグツグツと煮詰められた糖液は、不純物を取り除きながら「結晶缶」へ。ここでさらに煮詰められ、砂糖を結晶化させます。
- 二段階で糖液を濃縮し、
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- 糖液はグラニュ糖、
上白糖、てんさい糖に - 次に濃縮した糖液を結晶と蜜分に分離。結晶は、乾燥・冷却でサラサラの状態にし、ふるいにかけて粒を揃え、グラニュ糖と上白糖に加工します。一方、蜜分は乾燥・固形化させて粉砕し、「てんさい糖」に加工。オリゴ糖を含む「てんさい糖」は、全国でも清水製糖工場でのみ製造されている砂糖です。
- 糖液はグラニュ糖、
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- 清水町から全国へ、
砂糖を供給 - 製造した砂糖は、業務用から家庭用まで、それぞれのパッケージに詰められ、全国に出荷されるまで倉庫で一時保管。保管中にも品質が変わることがないよう、通気・温度管理をしています。春を前に製糖が終わると、工場内の機械は一度解体され、細かなところまですべて点検し、修繕。次の収穫・製糖期に向けた準備に入ります。
- 清水町から全国へ、