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稲作農家
稲作農家歴
4 8

稲村 政光さん(66歳/当別町)

稲作農家歴
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稲村 政光さん(66歳/当別町)

稲作農家歴
7

稲村 政崇さん(37歳/当別町)

稲作農家歴
7

稲村 政崇さん(37歳/当別町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第3回は、石狩管内・当別町の稲作農家、稲村政光さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労したことは?

手植えから機械に
試行錯誤の日々

先祖は1893(明治26)年に入植し、代々農家でしたから、継ぐのは当然だと思っていました。高校卒業後に就農すると、父は町議会議員に。それ以降は妻と二人で農作業を続けてきました。当時は一株ずつ手で植える〝手植え〟から、機械に変わる田植えの転換期。導入当初はうまくいかず、失敗だらけでした。慣れて軌道に乗るまでには、10年近くかかったと思います。

家族との時間を優先し故郷へ
慣れない重労働に苦戦中

関西の大学を卒業後、保険会社に就職しました。仕事には満足していましたが、子どもの誕生を機にサラリーマン生活に区切りをつけ、実家を継ごうと決めました。家族のそばで、ほっとできる時間が増え、農家になってよかったと思います。ただ驚いたのは、春先の作業の大変さ。精神的な苦痛はまったくないのですが、ハウスを作って育苗し、移植するまでは重労働続きで、何年やっても慣れません(笑)。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

常に向上心を持って
消費者に喜ばれる米を

米を47年作っていますが、それは米を47回しか収穫していないということ。現状に満足するのではなく、いろいろとチャレンジしてみることが大事。14年前に『おぼろづき』といういい米に出会い、ようやく自分の米作りに自信が持てるようになりました。質にこだわる米作りは、必ずしも収益につながるわけではありません。それでも消費者に喜ばれる、味のいい米を作り続けてほしいです。

丁寧さとチャレンジ精神で
おいしい米作りを続けたい

北海道の米作りは、広い土地を機械で作業して終わりとイメージする人もいるかもしれませんが、父は常に細かく稲を観察し、手をかけています。 適切な時に適切な対応ができるので、おいしい米が作れるのだと思います。いろいろとチャレンジしている父に倣い、受け継ぐ部分は受け継ぎつつ、新しいこともやっていけたら。おいしい米作りは、しっかり受け継いでいきたいです。