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畑作農家
畑作農家歴
4 1

児玉 三智夫さん(59歳/留辺蘂町)

畑作農家歴
4 1

児玉 三智夫さん(59歳/留辺蘂町)

畑作農家歴
1 7

児玉 友和さん(35歳/留辺蘂町)

畑作農家歴
1 7

児玉 友和さん(35歳/留辺蘂町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第4回は、オホーツク管内・留辺蘂(るべしべ)町の畑作農家、児玉三智夫さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労したことは?

親が始めた農業を継ぎ
子へ渡すのが自分の役目

就農当時は、親から受け継いだ畑を、少しでも大きくして我が子へ継承するのが自分の役目だと思い、余計なことは考えず、やるべきことを必死にやってきました。以前は酪農もやっていたので、一年中休む暇はありませんでしたが、苦労しているとは感じませんでした。今は白花豆の栽培が主体です。手作業が多いですけど、機械よりも、自分には合っていると感じています。

白花豆作りに大切なのは愛
就農して作業が一層楽しく

小さい頃から家の仕事を手伝っていたので、農業を引き継ぐのが自然だと思っていました。就農してからは、「今まで手伝っていたこの作業には、こんな目的があったんだなぁ」と、仕事の流れや意味を理解できるようになり、農作業の楽しさに目覚めました。白花豆作りに大切なのは愛情です。 できる限り、手間を惜しまないこと。手間をかけたらかけただけ、収量に返ってきます。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

先を見る目を養い、
自分の農業を続けてほしい

最近は温暖化の影響からか、年々白花豆の収量が減ってきています。自分は古い考え方しかできないから、もう冒険はできません。息子の代で作物を変えるという選択肢もきっと出てくるでしょう。その時は息子の決断を尊重して、体力が続く限りサポートするつもりです。息子には、先を見る目を養ってほしい。自分の色を出して、この地で農業を続けていってくれたらうれしいです。

白花豆を絶やさず
付加価値を発信したい

父から継いだ白花豆が広がる光景を残していきたいのですが、人手の確保が厳しくなってきています。種まきから支柱となる女竹立て、収穫まで、すべて人手がかかります。労力と手間がかかるから、ほかの豆よりも高価なことを多くの人に知ってもらい、価値を認めてもらえたら。丹波の黒豆のように、留辺蘂の白花豆の価値を高めようと、仲間と活動を始めているところです。