データでみる北海道農業
北海道農業の地域別特徴と全国に占める北海道産農畜産物の生産シェア
比べてみたら…北海道農業
北海道と都府県との比較や、50年前と現在の北海道農業を、特徴的なデータでひも解きます。
耕地面積 北海道と全国の比較
北海道の耕地面積は、全国の約1/4を占めています。その内訳を見てみると、4割以上が牧草地で、日本の酪農を支えている理由が分かります。
農林水産省「作物統計調査」より作成
年齢区分と耕地面積の変化
北海道の生産者戸数は、約50年前と比べて大幅に減少しています。一方で、一戸当たりの耕地面積が増加し、規模拡大で作付面積を維持しようと生産者が努力していることがうかがえます。年齢別の割合では、64歳以下が北海道では約6割を占め、後継者の育成が進んでいることが分かります。
※個人経営体
農林水産省「農林業センサス」「農業構造動態調査」より作成
端数処理の都合上、構成比の合計は必ずしも100%とはなりません
技術革新が進んでいるスマート農業の今
衛星測位システムの活用
GNSSガイダンス(※)と自動操舵補助装置を搭載したトラクターは、ハンドル操作がほぼ不要。ボタン一つで直進走行を補助してくれるため、初心者や女性でも、熟練者と同じような精度で作業することが可能です。
※GNSSガイダンスとは、GPS(アメリカ)やGLONASS(ロシア)などの衛星を利用し、農作業に応じた走行経路をカーナビのように案内する機器のこと
搾乳ロボットの導入
作業の省力化の解決策の一つとして注目されている搾乳ロボットは、飼育方法に合わせてさまざまなタイプが開発されています。牛が自ら箱型の機械に入り、餌を食べている間に搾乳を行うものや、ロボットが牛のところまで行き、搾乳を開始するものもあります。
ハウス栽培における環境モニタリングシステム
ハウス内の環境データ(温度、湿度、日射量、二酸化炭素濃度、土壌水分、地温など)をスマホやタブレットでいつでも確認できるほか、ハウス内の映像も見ることができ、作業の省力化や生産性の向上につなげています。