朗読 森崎 博之のGREENエッセイ「誇れる鼻息。」
【 4分 26 秒 】
北海道農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、ホクレンアンバサダーとして北海道農業の素晴らしさを発信する森崎博之さんが、これまでGREENで連載してきたエッセイを自ら朗読してお届けする特別編です。エッセイに込められた思いもお聞きください。
-
- 伝えたい「生きることは、食べること」
- 2020年からホクレンGREENでスタートした『森崎博之のGREENエッセイ』。森崎さんは演劇ユニットTEAM NACSのリーダーとして活躍する傍ら、北海道各地の農家を取材し、テレビ番組や講演会などで北海道の農業について発信してきました。エッセイには、道内各地の生産者さんと出会う中で感じたこと、日々の暮らしの中で気づいたことなどを綴っています。今回、これまで掲載した11本の中から、3本を選んで朗読。1本1本のエッセイの中で、森崎さんは「生きることは、食べること」「農業は北海道の誇り」など、メッセージを伝えています。
「誇れる鼻息。」はページ上部から、「カサブタのウンチク。」「引き継ぐ数字。」はページ下部関連記事からご覧ください。
-
- メロンをご褒美に食べる理由とは
- エッセイ「カサブタのウンチク。」で、森崎さんはメロンについて書いています。北海道でメロンの栽培が盛んになったのは、今から50年ほど前。「ちょうど僕と同年代ですね」と森崎さん。水田からの転作でお米に変わる作物を模索していた北海道の生産者さんたち。たどり着いたひとつが、メロンでした。「歴史を振り返ると、逆境から生まれた北海道のメロン。私たちの人生にも、そういうことはあります。だからこそ、困難を乗り越えたときに自分へのご褒美として、メロンが食べたくなるんです」。メロンの網目をカサブタと表現したのは、たくましく大地と向き合う生産者さんたち、そして日々頑張っている多くの人々の姿とカサブタを重ね合わせ、エールを送りたかったから、なのでしょう。
-
- “引き継ぐ”に込められた責任感
- 「引き継ぐ数字。」は、読者からの反響がひときわ大きかったエッセイです。日本の食料自給率については、さまざまなメディアで紹介されていますが、森崎さんの消費者目線で語られる自給率の話はわかりやすく、読者のみなさんの心に響いたようです。家族で囲む食卓でも、食材の産地や季節を意識しながら食事を楽しむ森崎さん。食料自給率の現状を踏まえ、「おじいちゃん、おばあちゃんの代からいただいている日本のいい食べ物を、僕たちの代で減らしてしまった気がして。それは大変もったいない」と森崎さんは熱を込めます。「今ならまだ取り戻せます。意識していくことですね」と語りました。
-
- 「酪農家さんって、輝いているんです」
- 「酪農業って辛い仕事というイメージを持っている人は多いと思うんですよ」と森崎さん。「でも、どんな仕事だって大変ですよね」と続けます。森崎さんが、実際に取材に行くと酪農家さんたちが仕事に誇りを持って楽しく、明るく働いている姿を目にするそうです。さらに「北海道の酪農は、道民みんなの誇りです。そのことを、酪農家さんはもちろん、子どもたちにも知ってもらいたい」と話す森崎さん。「僕の夢は、北海道の子どもたちが『将来、酪農家になるのが夢です』とキラキラした目で語ってくれること」。森崎さんは、そんな未来を思い描きながら、エッセイ「誇れる鼻息。」を書いたそうです。これからも森崎さんの目を通して、北海道の誇りを発信し続けてくれることでしょう。
『森崎 博之のGREENエッセイ』は、GREEN WEBでバックナンバーをご覧いただけます。