酪農をまちの誇りに。
「あっけし極みるく65」/JA釧路太田(厚岸町)

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酪農をまちの誇りに。「あっけし極(きわ)みるく65」(JA釧路太田/厚岸町)

【 60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、道東の厚岸町から町内産の生乳で作る牛乳「あっけし極みるく65」についてお届けします。厚岸町は、牡蠣の養殖などで全国に知られることから漁業の印象が強いですが、酪農もとても盛んです。まちのブランド牛乳を製造する工房にお邪魔しました。

  • 「厚岸産牛乳をもっと知ってほしい」
    JA釧路太田がある厚岸町は、釧路市から車で東へ1時間ほどの距離に位置します。厚岸町といえば、“海のミルク”と呼ばれる牡蠣が有名ですが、“山のミルク ”も負けてはいません。現在、約80軒の酪農家が乳牛を飼育しています。そこでJA釧路太田では、「厚岸の酪農をもっと知ってほしい」と、平成28年から敷地内のみるく工房でオリジナルブランド牛乳「あっけし極みるく65」の製造を始めました。
  • 2日に1回、120ℓを受け入れ
    工房には2日に1回、その日の朝に町内の牧場で搾ったばかりの生乳がミルクローリーで運ばれてきます。工房の壁には受け入れ口が設けられていて、ミルクローリー内の生乳は外気に一切ふれることなく、工房内に搬入されます。受入量は、1回につき最大120ℓまで。決して多くはありませんが、少量ずつ丁寧に、牛乳やソフトクリームミックス、カップアイスに加工されます。
  • 本来の味を生かす65℃ 30分の低温殺菌
    工房では、パスチャライザーという機械で生乳の温度をゆっくりと上げ、65℃で30分間、殺菌します。一般的な牛乳は、120~150℃で1~3秒の加熱殺菌ですが、「あっけし極みるく65」は、生乳の成分や味をできるだけそのままの状態で届けたいという思いから、低温殺菌を採用。成分を一定にする攪拌作業(ホモジナイズ)も行わず、本来の味わいを大切にしています。
  • 町内の子どもたちからうれしい反響
    殺菌が終わった後は、5℃まで冷却してボトルに詰められ、厳重な製品検査を経て、町内のAマートや道の駅などで販売されます。一部は町内の保育園、小中学校の給食にも。「子どもたちは、町内で牛乳が作られていることを知り、酪農や牛乳の製造に興味を持ち始めてくれたようです。生産者さんの励みにもなっていて、うれしいですね」とJA釧路太田の長島悟さんは、手応えを感じています。町内限定販売の「あっけし極みるく65」。そのおいしさを確かめに、厚岸町へ行ってみませんか。