越冬キャベツの掘り起こし/JA北ひびき(和寒町)
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北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、和寒町から越冬キャベツの掘り起こし風景をお届けします。真冬に出荷が最盛期を迎える越冬キャベツは、秋に収穫してから雪の中で貯蔵したもの。寒さと雪がキャベツに甘さをもたらす、北海道ならではの農産品です。
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- 寒い季節に旬を迎える
越冬キャベツ - 旭川から北へ車で1時間ほどの和寒町は、キャベツやかぼちゃの一大産地。寒さの厳しい2月上旬、町内の生産者、福本国司さんの畑では、越冬キャベツの掘り起こし作業が行われていました。越冬キャベツは、和寒町で50年ほど前から生産されている特産品。雪の中で熟成し、たっぷりと糖分を蓄えたキャベツは、鍋やサラダに重宝する冬の味覚です。
- 寒い季節に旬を迎える
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- 真っ白な雪に映える
キャベツの緑 - 10月下旬、根切りと呼ばれる収穫作業を終えると、10畝分のキャベツをひとまとめにして畑に並べ、周囲に棒を立てます。これは、キャベツを掘り起こす頃、広大な畑一面が深さ1m以上もの雪に覆われても、ありかがわかるようにと考えられた知恵。福本さんは、パワーショベルで棒が立つ付近の雪を豪快にかき、緑の葉が見えたらキャベツを傷つけないようスコップや手で雪を払います。
- 真っ白な雪に映える
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- パウダースノーが
ちょうどいい布団に - 特に寒い日は気温がマイナス20度以下になる和寒町。雪質はパウダースノーで、福本さんは「サラサラの雪も越冬に合っているのかな」と語ります。掘り起こしたキャベツは、1玉約2kg。1個ずつ持ち上げてコンテナに運ぶ作業は、氷点下でも汗ばむ重労働です。今年は特に葉の巻きが良い越冬キャベツができたようで、「重いね」と白い息を吐く福本さんの顔もほころびます。
- パウダースノーが
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- 歯ごたえパリパリ、
煮込めばさらに甘く - 現在、出荷しているのは「冬駒」という品種。葉が厚く実が引き締まっているのが特徴で、越冬向きの品種とされています。魅力は、何よりも強い甘み。「煮込むとさらに甘くなるけど、うちの家族はみんな生でパリパリ食べるのが好き。塩とごま油をかければ、手が止まらなくなるほどおいしいよ」と、福本さんはおすすめの食べ方を教えてくれました。
- 歯ごたえパリパリ、
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- 和寒町から
道内の家庭へお届け - 福本さんの撰果場では、家族やスタッフが越冬キャベツの出荷準備に追われていました。外葉を4〜5枚めくると、きれいな薄緑色のキャベツが現れます。1玉ずつ重さを量って10kgをひとまとめに梱包すると、準備は完了。トラックで旭川や札幌の市場へ運ばれ、道内のスーパーに並びます。今が旬の甘い越冬キャベツ。出荷は3月末まで続きます。
- 和寒町から