空間を彩る道産の花たち /JA北空知広域連(北育ち元気村花き生産組合)

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空間を彩る道産の花たち /JA北空知広域連(北育ち元気村花き生産組合)

【60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、色鮮やかな花が咲くハウスの様子をお伝えします。訪ねたのは北海道の代表的な米どころとして知られる、空知(そらち)。実は道内屈指の規模を誇る切り花の産地でもあるのです。最盛期を迎えたダリアとスターチスの栽培風景をお届けします。

  • 発色が鮮やかな
    北海道産の花
    北海道の農作物といえば、多くの人が真っ先に野菜やお米を思い浮かべるでしょう。でも、それだけではありません。北海道は生産量で全国トップ10に入る切り花の産地でもあります。栽培地域は全道に及び、品種や色も豊富。夏でも涼しく湿気の少ない気候により、丈夫で発色の良い花が育つと言われ、高い評価を得ています。
  • 水田の転作作物としてスタート
    今回訪ねた北空知地域では、水田転作の一つとして、40年ほど前から切り花を栽培しています。約270戸で構成する「北育ち元気村花き生産組合」では、スターチスやシネンシス、ダリアなどを栽培。その大部分を関東や関西方面へ出荷しています。7月上旬、同組合の山田賢吾さんのハウスでは、ダリアの収穫作業に追われていました。
  • ダリアは生産者も惚れる花
    満開になると鞠のような大輪の花を咲かせるダリア。かつては仏花の定番でしたが、10年ほど前からブライダルの装飾花としても人気です。旬は夏と秋の年2回。1本の茎にいくつも付ける芽を手作業で取り除き、1つの大輪を仕立てます。「咲く姿が華やかで誇らしげ。ダリアは作っている人が惚れ込む花です」と山田さんは微笑みます。
  • 新しい生活様式の中に花を
    今年は新型コロナウイルスの影響でブライダル需要が落ち込んだ分、街の中の花屋さんに並ぶ花の量が増えています。「ダリアは元気をくれる花」と話す山田さんと同じく、ダリアに惚れ込み13もの種類を育てる竹内常雄さんは、「新しい生活様式を楽しむ工夫のひとつとして、家庭で日常的に花を飾ってもらえたらうれしいですね」と話します。
  • 花は心を育むもの。
    もっと身近に
    北空知の代表的な品種、スターチスを育てる渡辺滋典さんのハウスでは、毎年7〜12月にかけて収穫が行われます。近年、スターチスには新色が多数登場し、カジュアルなブーケやドライフラワーにも。「食は命を支え、花は心を育てます。花をもっと身近に感じてほしい」と渡辺さん。花で暮らしに豊かさを。それは、生産者のみなさんに共通した思いです。