雪下にんじんの収穫風景/JAようてい(真狩村)
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北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、真狩村から「雪下にんじん」の収穫風景をお届けします。雪深い畑の中で越冬し、収穫されるにんじん。その鮮やかなオレンジ色に春を感じてください。
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- 雪下にんじんの
出荷が最盛期 - 後志地方9町村からなるJAようていでは、毎年4月に「雪下にんじん」の出荷が最盛期を迎えます。「雪下にんじん」は、真狩村を中心に喜茂別町、ニセコ町の農家約50戸で栽培。年間約2,500tを道内各地に出荷し、一部は関東方面にも届けられています。
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- 雪の下でひと冬眠って甘くなる
- 通常、にんじんは夏・秋に収穫されますが、「雪下にんじん」は成熟後も掘り起こさずに畑で冬を越し、3月下旬から4月下旬にかけて収穫されます。深い雪が布団の役目を果たすので、にんじんは土の中で凍結せずに休眠。春掘りのにんじんは、甘みが増して感じられ、みずみずしいと評判です。
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- 収穫作業は雪かきに始まる
- 「雪下にんじん」の収穫が始まるころ、畑の積雪はまだ1.5mほどもあるため、まずは除雪作業が必要です。ショベルカーで地面すれすれまで雪を取り除き、完全に土が露出するまで4日から1週間ほど待ちます。早春、羊蹄山の麓に広がる「雪下にんじん」の産地では、畑の除雪作業が風物詩です。
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- 寒さの中で行われる
手作業の収穫 - 3月下旬、真狩村にある田村豊和さんの畑を訪ねると、家族総出で「雪下にんじん」の収穫作業に追われていました。畝に沿って小型のトラクターで畑を起こし、あとは手作業で土の中からにんじんを抜き取り、1本ずつ丁寧に土を払って葉を切り落としていきます。寒さの中での収穫作業は重労働です。
- 寒さの中で行われる
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- 5月上旬まで
雪国の恵みを食卓へ - 田村さんの畑では1日に約700kg入りのコンテナ6個分を収穫。JAようていの選果場での洗浄と選別を経て「雪下にんじん」として各地へ出荷されます。冬の間、畑でじっくりとおいしさを蓄えた「雪下にんじん」は、豪雪地帯ならではの恵み。出荷は5月上旬まで続きます。
- 5月上旬まで