Vol.56
じっくり見てみよう⑫
ながいも 編
写真館

ながいもといえば、北海道。収穫量は1位で、全国の50%以上を占めます(※)。
生はシャキシャキ、火を通せばホクホク、すりおろすとトロトロ。
いろいろな食感、食べ方を楽しめるながいもは、主に11月から収穫され、低温貯蔵により通年出荷されています。

※農林水産省「令和4年産野菜生産出荷統計」より

vol.56
じっくり見てみよう⑫
ながいも 編

ながいもも、「じっくり見てみよう⑪」で取り上げたじゃがいも同様、
「種いも」を植えて栽培します。地中深くに植えられた「種いも」は、
成長するとツルをぐんぐん伸ばし、写真のような風景をつくります。
大地と青空の間に、緑のカーテンを吊るしたようにも見えますね!

秋になり、葉やツルが枯れたら、ながいもは完熟しています。
ツル切りをして、さあ収穫へ。収穫は、専用収穫機が土ごと優しく掘り上げ、
人の手で引き上げる方法(写真右)と、ショベルで列の間に溝を掘り、
両側から手で抜き取る方法が主流です。
収穫されたながいもは、丁寧に選別され、コンテナに積み込まれます。

ながいもを選ぶときは、「切り口が白くみずみずしい」、「曲がっていない」、
「皮の色がやや黄色で、表面がなめらかでツヤがある」がポイントです。
ひげが残っているものは鮮度がいいので、ここもチェックです。

ながいもをさわると、肌がかゆくなりますね。
これは、シュウ酸カルシウムのせいで、
酢水につけてから調理すると、かゆみが抑えられます。
保存するときは、一本のままなら新聞紙に包んで冷暗所、
カットされているものはラップで包んで冷蔵庫へ。
すりおろして冷凍することもできます。
余すことなく、おいしく召し上がってくださいね。