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畑作農家
畑作農家歴
4 0

府川 正志さん(60歳/本別町)

畑作農家歴
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府川 正志さん(60歳/本別町)

畑作農家歴
3

府川 諒祐さん(25歳/本別町)

畑作農家歴
3

府川 諒祐さん(25歳/本別町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第12回は、十勝管内・本別町の畑作農家、府川正志さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労したことは?

好きだった酪農をやめ
畑作一本の道を決断

農家の一人息子として生まれ、自分が継ぐものという思いで育ちました。昔は畑と酪農の兼業で、私は牛が好きでしたから、農業大学校では酪農を学びました。就農後も酪農を続けたい気持ちは強かったのですが、将来を見据えて、自分の代で畑作に特化することを決めました。当時は、小麦もてん菜も手作業が中心。1年目は作業の大変さに、この先も続けていけるのか、不安しかありませんでした。

大学で仲間と出会い
農業の面白さに開眼

4人兄妹の長男という理由で、何となく家業を継ぐと決めました。大学では、バカが付くほどの農業好きの仲間と出会い、話を聞くうちに少しずつ農業を面白く感じるようになりました。就農後は、生産者としても、経営者としても父を尊敬するようになりました。ただ親子だと感情的になりやすく、やりにくいと感じる場面もあります。そんな時は、上司と部下という意識で接するように心がけています。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

日々の勉強を怠らず
経営者と農業者の使命感を

息子は自分よりも人付き合いがうまく、ポテンシャルもずっと上。不安よりも期待のほうが大きいです。それでも、新しい技術や土づくりなど、農業は一生勉強しても極められないほど奥が深いので、勉強を怠らないでほしいです。将来的に、経営の重みを自覚できる経営者の意識と、国内で食べる分は国内で生産していくという、農業者の使命感を持ち続けてほしいと願っています。

技術と経営を受け継ぎ
社会に貢献したい

昨年末に結婚して、仕事に対するモチベーションが高まりました。今はまだ作物ごとの作業工程を覚えることで精一杯ですが、30歳までに父の生産技術と経営能力を受け継ぎ、一人前になりたいと考えています。自分の代で従来よりも収穫量を上げて、家族に楽をさせたいという思いはあります。それとともに、いかに社会に貢献できるかを考えながら、農業を通して自分を成長させていきたいです。