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畑作複合農家
畑作複合農家歴
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山田 啓一さん(68歳/月形町)

畑作複合農家歴
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山田 啓一さん(68歳/月形町)

畑作複合農家歴
7

山田 直樹さん(36歳/月形町)

畑作複合農家歴
7

山田 直樹さん(36歳/月形町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第13回は、空知管内・月形町の畑作複合農家、山田啓一さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労したことは?

家族を支えるために就農
辛くても上を目指した

教師が多い親戚の影響を受けて、大学に進学しました。しかし要介護の叔父との同居が始まり、家族を支えるために、農家を継ぐことを決めました。当時は稲作専業で、夜遅くまで雑草を抜くのが辛かったです。「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草をとり、下農は草を見て草をとらず」ということわざが根付いていた時代。上を目指すために、必死に作業に打ち込みました。

異業種を経験し夢の農家に
農作業が身に付くまで苦労

地元は農家ばかりで結束力が強く、小さな頃から農家を継ぐのが夢でした。両親から「異業種を経験すること」を条件に出され、大学卒業後は東京で営業職などを経験しました。食育活動などで地域の子どもたちの笑顔に触れると、農業を選んで良かったと感じます。農作業は一年に一度きりのため、仕事を覚えたつもりでも翌年にはすっかり忘れてしまい、3年目までは苦労しました。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

農作業はメリハリが大事
孫のため法人化を視野に

農業とは無縁だった妻のために、効率良く作業ができる農業を追求してきました。息子にも重労働はさせずにきましたが、メロンは適期でしっかり作業をしないと実がつかないので、メリハリをつけて働くことも大切です。周囲では後継者不足が進み、行く末が気がかりです。仲間や兄弟で力を合わせて、地域を守ってほしい。孫たちが安心して暮らせるように、法人化を視野に入れています。

父の働き方を見習い、
元気な農業で町を元気に

会社員時代に学んだことは、仕事は段取りが9割ということ。父の仕事も同じなので、見習っていきたいと思っています。両親がしてくれたように、自分も2人の子どもを大学に進学させたい。今のところ大規模化は考えていませんが、この町を支えているのは農業なので、農家が一層元気になれば、雇用が生まれ、町が元気になるかもしれません。そんな未来が来ることを夢見ています。