受け継ぐ×
取り組む
畑作農家
畑作農家歴
4 0

西條 吉幸さん(70歳/日高町)

畑作農家歴
4 0

西條 吉幸さん(70歳/日高町)

畑作農家歴
8

西條 元さん(38歳/日高町)

畑作農家歴
8

西條 元さん(38歳/日高町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第17回は、日高管内・日高町の畑作農家、西條吉幸さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労したことは?

30歳でUターン就農
転作で多くの作物に挑戦

実家は稲作農家で、長男の使命感もあり農業高校に進学。しかし当時は小規模経営で生計が厳しく、卒業後は道外の一般企業に就職しました。弟が地元を離れるのを機に、実家に戻ったのは30歳の時です。子どもを抱え、先行きは明るいとは言えませんでしたが、何とかなると腹をくくりました。ちょうど転作が始まった頃と重なり、鉢花など、ありとあらゆる作物の生産に挑戦しました。

デジタル×農業を目指して
アナログな両親と衝突

小さな頃からシステムエンジニアになりたくて、高校卒業後は、工作機械の企業にプログラマーとして就職しました。転機は25歳の時。祖父が亡くなり、父の代で畑がなくなることに寂しさを感じ、自分の得意なデジタルを活用した農業をやろうと決めました。電子系の専門学校に通って電気工事士の資格を取得し、30歳で就農しました。アナログな両親とは考え方が正反対で、衝突してばかりでした。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

地域の仲間と助け合い、
仲間を育てる農業を大切に

トマトの栽培一つとっても、私たちの時代と今ではまるで違います。息子のやり方で収穫量も越され、知識も技術もかなわないことばかりです。一つだけ希望を言えば、仲間とともに切磋琢磨して、仲間と農業を大切にしてほしいということ。2006年の台風でハウスが倒伏した時には、周囲の仲間が助けてくれたおかげで立ち直ることができました。感謝してもしきれない恩を感じています。

人を大切にする父を見習い
法人化を実現させたい

両親とは異なるやり方で、農業に取り組んできました。トマト栽培用の灌水装置や温度・湿度に合わせてハウスを自動開閉する装置を自作。省力化になり、坪単価の売上もアップしました。法人化に向けて、通年でスタッフを雇用するために、今年から大球キャベツとかぼちゃの栽培にも取り組む予定です。唯一父にかなわないと思うのが、人付き合いです。父を見習い、信頼を築いていきたいです。