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酪農家
酪農家歴
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杉本元さん(71歳/天塩町)

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杉本元さん(71歳/天塩町)

酪農家歴
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杉本充さん(35歳/天塩町)

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杉本充さん(35歳/天塩町)

地域の農を担うために受け継いでほしいこと、新たに取り組んでいきたいことを、二世代に聞くシリーズ。
第8回は、留萌(るもい)管内・天塩町の酪農家、杉本元さんのご家族です。

Q

就農したきっかけは?
その時に思っていたこと、苦労を感じたことは?

ほかの道を考えた高校時代
就農後に必死に学んだ

酪農と畑作の兼業農家の家に生まれ、小さい頃から手伝いをするのが当たり前でした。高校3年生になると、同級生の多くが進学を決める中で迷いが生まれ、公務員試験を受けたいと父に打ち明けました。結果は不合格。後を継ぐと決めてからは、酪農の知識を身に付けるために、泊まり込みで研修に参加するなど、必死に学びました。当時は農地も狭く、乳牛は30頭程度で、規模拡大が私の目標でした。

酪農経営の面白さを知り
多くの酪農家を見て学んだ

小さい頃は家の手伝いをすることもあまりなく、興味もありませんでした。大学で酪農経営の面白さを知って、実家を継ぐことに前向きになりました。卒業後は米国や道内各地の酪農家のもとで、それぞれの飼育方法や経営の違いを学びました。実家に戻ってからは、新たにロボット牛舎の導入を考えるように。人生一度きりなので、やりたいことをやってみようと思いました。

Q

次世代に受け継いでもらいたいことや、
先代から受け継いでいきたいことは?

いくつになっても
挑戦する気持ちを持って

ロボット牛舎の導入には反対しました。大きな投資をして自分も苦労したため、なるべくなら息子には同じ思いをさせたくなかったんです。結果的に息子がやりたいなら、それは息子の未来だからやればいいと思い直しました。今は息子に、チャレンジし続けろと言いたいです。自分ができなかった分、新しいことに目を向けて、いくつになっても挑戦する気持ちを持ち続けてほしいです。 

酪農家人生を楽しむために
できることに取り組みたい

2019年に地元の酪農家3人で、酪農ヘルパーを正社員として雇用するための会社を設立しました。僕が子どもの頃は、家族で出かけた思い出がほとんどなかったので、これからは気軽に出かけられるような働き方を目指したいと思ったからです。ロボット牛舎の導入もその一つ。この先も、酪農家人生を楽しむためにできることに、仲間たちと一緒に取り組んでいきたいです。