北海道士幌高等学校 木村 萌さん、龍之介さん
北海道士幌高等学校は、1950年、十勝北部に広がる士幌高原の一角に創立され、現在は農業および自然を柱とした教育を受け継ぐアグリビジネス科とフードシステム科を設置しています。キャリア教育の一環である「志」プロジェクトをはじめ、生徒自身が主体的に地域に根差した学習活動を行っています。
北海道士幌高等学校
080-1249 士幌町字上音更21-15
https://shihoro-highschool.com/
TEL:01564-5-3121
北海道士幌高等学校は、1950年、十勝北部に広がる士幌高原の一角に創立され、現在は農業および自然を柱とした教育を受け継ぐアグリビジネス科とフードシステム科を設置しています。キャリア教育の一環である「志」プロジェクトをはじめ、生徒自身が主体的に地域に根差した学習活動を行っています。
北海道士幌高等学校
080-1249 士幌町字上音更21-15
https://shihoro-highschool.com/
TEL:01564-5-3121
萌さん
龍之介さん
GREEN編集室
こんにちは。木村萌さん、龍之介さんは姉弟で士幌高校に通っていますね。進学の理由を教えてもらえますか。
母や祖母が大事に世話をしている家庭菜園を手伝っているうちに、野菜の品種や育て方の基本的な知識を身につけたいと思うようになったのがきっかけです。
畑を起こし、畝(うね)を作った中学の授業が楽しくて、そこから農業に興味を持ち、士幌高校へ進学しました。今後、授業でトラクターを運転する機会もあるようなので、今から楽しみです。
今日は、お二人が所属している農業クラブが中心となっている「志」プロジェクトのお話を中心に聞かせてください。まず、「志」プロジェクトの説明からお願いできますか。
このプロジェクトは、士幌の「士」と、士幌高校生一人ひとりの気持ちを表す「心」が合わさって「志」となり、クラブ員の「志」の想いを形にできるように取り組むことを目的に、2014年にスタートしました。農業クラブ執行部会長である私としては、このプロジェクトを通して、みんなが何に対しても前向きに頑張る気持ちになってもらえるよう、リーダーシップを発揮していきたいと頑張っているところです。
これまで、「志」プロジェクトはたくさんの成果を上げています。その中で、僕がすごい!と思ったのが、規格外かぼちゃをピューレに加工して商品化したこと。地元の農家さんが抱えている問題を、高校生が地域と一緒に解決したことに驚きました。
お二人は、そうしたさまざまな取り組みをまとめるブランドブックの制作を担当しているそうですね。
はい。今年度版は、「志」プロジェクトの歴史を振り返ると共に、先生や卒業生へのインタビュー、学校で取り組んでいる活動紹介などもまじえ、外部の方が読んでも士幌高校の内側に一歩踏み込んでいけるような編集を目指しています。
僕は、一目で印象が決まってしまうので、特に表紙にこだわりたいです。
「志」プロジェクトは、今年から少しカタチを変えたとも聞きました。
一人ひとりの「志」の発信に力を入れようと、今年からYouTubeやTikTokの活用を始めました。全校生徒は100人ちょっとと少ないですが、一人ひとりが大きな「志」を持ち、販売会などたくさんの活動に一生懸命取り組んでいることを知ってほしいです。
僕は、授業や実習などの様子のほか、学校祭やスポーツ大会などの行事をYouTubeでアピールしたいと思っています。中高生にも見てもらえる内容を意識して、もっとたくさんの人に士幌高校を知ってもらえるよう工夫していきます。
農業クラブの活動では、他にどのようなことに力を入れていますか。
僕は書記を任されているので、会議などがあるたびに正しく記録をまとめるようにと頑張っています。こちらの写真の森先生が顧問で、生徒に寄り添いながら優しく、時に厳しく指導してくれます。親しみやすく、姉のような存在です。
先生が持っている白いぬいぐるみは、士幌高校のマスコットキャラクターですか?
これは、「志」プロジェクトのマスコットキャラクターで「シホロン」と言います。体が士幌町の形になっていて、目の部分が士幌高校のある場所になっています。
「志」プロジェクト以外の活動で、お二人の今年の目標や挑戦したいことを教えてください。
昨年、日本学校農業クラブ全国大会に出場することができ、それを機会にもっと勉強を頑張ろうと思うようになりました。今年は、特に技術競技大会に力を入れ、日本学校農業クラブ全国大会の入賞を目指します!
僕は、今年も校内意見発表会を頑張りたいです。下の写真は昨年のもので、自宅の畑の除草や野菜の水やりなどを手伝ったことで、雑草の名前を学べたという発表をしました。森先生から「みんなが聞き入っていた」とほめてもらえ、励みになっています。
農業を通してさまざまな経験を積んでいますね。お二人は、今後どのように農業と関わっていきたいですか。
高校卒業後は地元で就職し、農業を知らない人に農業の魅力を知ってもらえるような体験型イベントを企画、実施してみたいです。
十勝の食料自給率が高いのは、農業のパワーのおかげです。高校卒業後は食品加工に関する仕事に就いて、地元で育った農産物をよりおいしく食べてもらえるお手伝いをしたいです。
お二人の「志」をエネルギーにして、充実した高校生活を過ごしてください。ありがとうございました。