Vol.10
北海道当別
高等学校
碇 つきほさん

わたし × 農業

私が農業に恋した理由
北海道の高校、専門学校、短大、
大学では、たくさんの学生さんが
農業を学んでいます。
農業のどんなところが魅力?
学んでみて知った醍醐味は?
好きだけど大変と感じることは?
青春ど真ん中の日々での実感、
将来の夢などを聞いていきます。

北海道当別高等学校

北海道当別高等学校 碇 つきほさん

普通科、園芸デザイン科、家政科の3学科を持つ北海道当別高等学校。多くの生徒の出番を作り、多くの人との出会いを大切にするという方針のもと、たくさんの生徒が活躍しています。農業クラブ、家庭クラブ、部や生徒会の活動も盛んで、進路決定率は100%を達成しています。

北海道当別高等学校
061-0296 当別町春日町84番地4
http://www.toubetsu.hokkaido-c.ed.jp/
TEL:0133-23-2444

  • 碇さん

    碇さん

  • GREEN編集室

    GREEN編集室

GREEN編集部 碇さんが通う高校がある当別町は、どんな町ですか。

碇さん 札幌に近いのに自然がいっぱいで、田園風景がとてもきれいなんです。花もたくさん咲き、花の町という感じです。私は札幌市に住んでいて、JR北海道の学園都市線を使って通学しています。札幌駅から最寄りの石狩当別駅までは、約40分。車窓から四季折々の景色を楽しめ、特にヒマワリ畑がお気に入りです。

GREEN編集部 当別高等学校に進学したのは、なぜですか。

碇さん 子どもの頃から花が好きで、フラワーデザインを学びたくて、石狩管内で唯一、農業関連の学科がある当別高等学校を選びました。園芸デザイン科はコースが2つあり、私はフラワーデザインコースで花き栽培やその活用法を学んでいます。もうひとつのグリーンデザインコースでは農産物の生産やガーデニングなどの基礎を学びます。

GREEN編集部 これまで学校ではどんな花を栽培しましたか。

碇さん テッポウユリ、ロータスプライムストーン、ヒペリカム、ゼラニュウム、ユウギリソウ、シロタエギク、ハッカなどで、栽培はビニールハウスで行っています。

GREEN編集部 ずいぶんたくさんの種類を育てているんですね。

碇さん フラワーアレンジメントに使う葉物や枝物も栽培しているんですよ。真夏でも、暑いビニールハウスの中で頑張って作業をしています(^_^) 当別町には花き生産者がたくさんいらっしゃって、授業のためにと花を提供してくださることもあるんです。

GREEN編集部 それはありがたいですね。

碇さん はい。提供してくださる花々はどれも見事で、さすがプロは違うと感じます。いつも感謝して使わせていただいています。生産者の中には、「他の人が作らないものを少量多品目の考え方で栽培するといい」など、販売を見据えたアドバイスをくださる方もいらっしゃいます。

GREEN編集部 碇さんも、実際にアレンジメントなどを手掛けるのですか。

碇さん はい。課題研究では、多肉植物のアレンジメント、グリーンのハンギングバスケット、花束、アレンジメントなどから、毎回テーマを決めてデザインします。みんなで競い合い、切磋琢磨しながら取り組んでいます。

GREEN編集部 楽しそうですね!

碇さん 好きなことなので、勉強も楽しいです。昨年夏には、日本学校農業クラブ北海道連盟が主催する平成31(令和元)年度全道技術競技大会のフラワーアレンジメント競技会に作品を出品し、最優秀賞をいただきました。

GREEN編集部 すごいじゃないですか!

碇さん ありがとうございます。春から夏にかけての季節の移り変わりを、この作品で表現しました。

GREEN編集部 時間をデザインするという、その発想も光っていますね。毎日忙しそうな碇さんですが、農業クラブの会長でもあるとか。

碇さん はい。令和元年度の南北海道学校農業クラブ連盟意見発表大会では、「香りのある環境のために ~エゾノウワミズザクラとは~」というテーマで発表しました。また、メンバー全員が「One Team」の精神で、クラブの行事に取り組んでいますし、他校との交流イベントにも挑戦したいと考えています。

GREEN編集部 「花が好き」から始まった高校生活。充実していますね。

碇さん いまは、国家試験のフラワー技能士3級の取得に向けて、猛勉強中です。フラワーデザインの普及活動、町内の生産者さんとの講習会、ステージ装飾のような大型の作品づくりなど、やりたいことはまだまだあります。

GREEN編集部 将来はどんな仕事に就きたいんですか。

碇さん ブライダル関係の仕事です。北海道らしいライラックやスズラン、当別町のユリ、自分で栽培した花を使って、ブライダルブーケを作ることが夢です。

GREEN編集部 素敵ですね。ぜひ実現して、新婦さんを喜ばせてあげてくださいね!