まいたけの栽培から出荷/JA上川中央(愛別町)

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まいたけの栽培から出荷/JA上川中央(愛別町)

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北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、まいたけの栽培から出荷までの様子をお届けします。まいたけは、一年中栽培されていますが、需要が最も増えるのは12月から3月にかけて。出荷の最盛期を迎えたまいたけの栽培施設がある愛別町を訪ねました。

  • 冬に最盛期を迎える、まいたけ栽培
    愛別町は、「きのこの里」として知られる、きのこの名産地。JA上川中央では、一年を通して、えのき茸、なめこ、まいたけ、しいたけ、えぞゆきのした、きくらげなどのきのこ類を、年間約5,000t出荷。愛別町内の生産者5軒で、まいたけ約800tを栽培しています。まいたけは施設の中で、季節を問わず栽培されていますが、出荷の最盛期は冬。鍋料理がおいしい季節に、まいたけの需要も高まります。
  • 23~24度の培養棟で60日ほど熟成
    きのこ類は、種菌(たねきん)と呼ばれる菌を培養して栽培されます。JA上川中央では、まいたけ栽培の土台となる菌床(きんしょう)を、白樺のおがくずにおからなどの栄養分と水を混ぜ、専用のビニール袋に詰めて作っています。まいたけは、きのこ類の中でも特にデリケートなため、雑菌が入らないよう無菌室で種菌を菌床に植え付け、室温23~24度の培養棟で60日ほど熟成させます。
  • 一年中、秋の森のような環境を再現
    培養棟で発生間近になったまいたけは、株を成長させるために発生棟へ。ここは、まいたけが自生する秋の森に近い環境を再現するために、一年を通して室温は約20度、湿度は95%を維持。新鮮な空気を取り込むことも大切で、外気温が氷点下になる冬でも、換気をしながら室温を保ちます。12~13日後、1株500~600gに育ったら収穫適期。ひと株ずつ菌床から切り離し、包装センターに運びます。
  • 収穫したらその日のうちに出荷
    包装センターでは、まいたけを手作業で規格に合わせた重量に分け、機械で自動包装。その日収穫した分は、その日のうちにJAの施設に届けられ、「愛別まいたけ」として全道各地へと出荷されます。スーパーなどの店頭に並ぶもののほか、菌床から切り離したままの大きさの「ジャンボまいたけ」もあり、贈答品としても好評です。愛別産のまいたけは、香りがよく、加熱しても歯ごたえがしっかりしているのが特徴で、鍋料理はもちろん、天ぷらにもおすすめです。