よつ葉ヨーグルト
[前編]

おいしいの研究

よつ葉 ヨーグルト

vol.7

開発担当者:上田 希さん

開発担当者:上田 希さん

よつ葉乳業株式会社 営業統括部 商品開発グループ 係長。大学の農学部を卒業後、よつ葉乳業(株)に入社。中央研究所で商品開発に携わり、2018年から現在の部署へ。現在は主に新商品の開発を行い、研究所と工場との間をつなぐ役割を担っている。趣味はお子さんとのお菓子づくり。

生乳のおいしさを、
まっすぐ活かしたヨーグルト!

今回はホクレンとの関係も深いよつ葉乳業(株)へ。酪農家による酪農家のための乳業会社として、十勝で生まれて半世紀、「北海道のおいしさを、まっすぐ。」というコーポレートスローガンを掲げ、良質な牛乳や乳製品を全国の食卓に届けています。そのなかから2つのヨーグルト製品をピックアップ!商品開発グループの上田さんに開発の裏側について聞きました。

ヨーグルト本来のおいしさをめざして

ヨーグルト本来のおいしさをめざして

ひとくちにヨーグルトといっても、ハード系やソフト系、フローズンなど、さまざまなタイプがありますよね。なかでも、飲むヨーグルト(ドリンクヨーグルト)は、ヨーグルト市場の約4割を占めるほど、全国的にファンが多いカテゴリー。とくに近年は、乳酸菌の機能性をうたった商品が続々と登場しています。

よつ葉乳業(株)では2018年秋から、この人気カテゴリーに『よつ葉 のむヨーグルト』というまっすぐなネーミングで本格参入しました。「よつ葉から出すのであれば、やはりヨーグルト本来のおいしさを味わっていただきたい。そのような思いのもと、販売開始の1年ほど前から商品開発がスタートしました」と上田さんは振り返ります。

シンプルな原材料、だから難しい

シンプルな原材料、だから難しい

「ヨーグルト本来のおいしさ」とは、どういうことですか? 「安定剤、甘味料、香料などの添加物をできるだけ使わず、シンプルに乳原料と砂糖だけでつくることで、乳本来のおいしさをヨーグルトでも味わっていただけるようにしています」。『よつ葉 のむヨーグルト』のラインナップは、プレーン、甘くないプレーン、ベリーミックス、ももの4種(2020年7月現在)。プレーンの原材料表示を見ると、たしかに「脱脂濃縮乳、クリーム、砂糖」の3つだけですね。「そうなんです。脱脂濃縮乳とクリームはもちろん、北海道で搾ったフレッシュな生乳から作られているんですよ」

では、ここで飲ませていただきます! んー、本当にナチュラルな味わいですねー。「タンパク質が主成分の脱脂濃縮乳は、ヨーグルトの食感をつくります。クリームは乳風味のおいしさを決める要素です。添加物をまったく使わずに、味、香り、食感のバランスを整えるために、両者の配合などを何度も検討しました。さらには乳酸菌の選定、製造工程を工夫することで、とろっとした濃厚な口当たりを実現しています」。

フルーツフレーバーも、主役はヨーグルト

フルーツフレーバーも、
主役はヨーグルト

プレーンのほかに、2つのフルーツフレーバーがありますが、使う果物はどのようにセレクトされたのでしょう。「あくまで主役はヨーグルトということで、このヨーグルトのおいしさを引き立て、香料不使用でもバランスのよい味をつくるために、熟した果実を使用するなど工夫しています」

「スリムで持ちやすいハンディ紙ボトルもご好評をいただいています」。なるほど、パッケージにもこだわっているんですね。…とお話を伺いながら、おいしくて一気に飲んでしまいました! さて、次はベリーミックスをいただきつつ、お話をまだまだ続けさせてください。後編ではヨーグルトに欠かせない乳酸菌や、『よつ葉 のむヨーグルト』の姉妹品『よつ葉 濃厚ヨーグルト』に迫ります!

※『よつ葉 のむヨーグルト』は全国の量販店で販売しています。また、よつ葉乳業オンラインショップからも購入可能です。
よつ葉乳業(株)コーポレートサイト http://www.yotsuba.co.jp/