おいしいの研究
よつ葉 ヨーグルト
7
開発担当者:上田 希さん
よつ葉乳業株式会社 営業統括部 商品開発グループ 係長。大学の農学部を卒業後、よつ葉乳業(株)に入社。中央研究所で商品開発に携わり、2018年から現在の部署へ。現在は主に新商品の開発を行い、研究所と工場との間をつなぐ役割を担っている。趣味はお子さんとのお菓子づくり。
“飲む”も“食べる”も、
自然で濃厚な味わいを追求!
「北海道のおいしさを、まっすぐ。」というコーポレートスローガンを掲げ、道産の良質な生乳を原料とした牛乳や乳製品を全国の食卓に届けているよつ葉乳業(株)。乳本来のおいしさにこだわったヨーグルト製品も人気を博しています。その開発の裏側について、前編から引き続き、商品開発グループの上田さんに聞きました。
おいしさを決める影の立役者
前編で紹介した『よつ葉 のむヨーグルト』の原材料はとってもシンプル。とくにプレーンの場合は、100%北海道産の脱脂濃縮乳とクリーム、そして砂糖だけでした。でも、この3つだけではヨーグルトになりませんよね? 「はい、発酵のために乳酸菌が欠かせません。乳酸菌にはたくさん種類があり、ブルガリア菌とサーモフィラス菌を入れるのが伝統的なヨーグルトの作り方ですが、それら以外にも多様な乳酸菌を使うことができます」
使う乳酸菌の種類によって何が変わるのでしょう。「酸味、香り、粘度、食感、すべて変わります。『よつ葉 のむヨーグルト』は控えめな酸味と穏やかなミルクの風味が感じられるように乳酸菌を選んでいます。作っては飲んでを何度も繰り返し、理想的な組み合わせにたどり着きました」。そのほか、開発のポイントはありますか? 「発酵後の混ぜ方などによっても口当たりが変わるので、より濃厚感を感じていただけるように製造工程を工夫しています」
“飲む”の次は、
“食べる”で理想の濃厚感を!
濃厚感といえば、『よつ葉 のむヨーグルト』の姉妹商品として2019年秋に登場したカップ製品『よつ葉 濃厚ヨーグルト』についても聞かせてください。これもまた、まっすぐなネーミングですが、どのような経緯で生まれたんですか? 「『よつ葉 のむヨーグルト』の濃厚でリッチな味わいがご好評をいただいており、次は“飲む”ではなく“食べる”の分野で、どのように濃厚な味わいを究められるかというテーマのもと開発が進められました」
当然ながら、『よつ葉 濃厚ヨーグルト』のほうが、より濃い仕上がりになっていますが、これはどのようにして? 「いちばんのポイントは、独自の濃縮製法を取り入れたことです。乳酸発酵を経てできあがったヨーグルトを、ギュッと濃縮することで、食べておいしい、理想の濃厚感を出すことに成功しました」
ただいま、新フレーバーも開発中!
なるほど、独自製法で! 原材料を見ると、こちらもプレーンは「脱脂濃縮乳、クリーム、砂糖」の3つで、『よつ葉 のむヨーグルト』と同じですね。「はい。ただ、より濃くするために原材料の配合バランスを変えています。また、乳酸菌にもこだわって、より深いコクが出るものをじっくり選定しました。製法、原材料、乳酸菌のすべてが重なりあい、濃厚だけどすっきりという食感を実現することができたんです」。姉妹品といえども、すべてがゼロからの開発だったんですね。
こうして誕生し、乳本来のおいしさが大好評の『よつ葉 のむヨーグルト』と『よつ葉 濃厚ヨーグルト』ですが、次はどんな展開が? 「2020年秋の販売開始に向けて、どちらも新フレーバーを開発中です。きっと、よつ葉らしいセレクトだと感じていただけるはずですので、ご期待ください」。もちろんヨーグルトに限らず、チーズやバターなどの乳製品も豊富にラインナップしているよつ葉乳業(株)。今後はさらに家庭用商品に力を入れていくとのこと。北海道のまっすぐなおいしさを、ますます楽しめるようになりそうです!
※『よつ葉 のむヨーグルト』、『よつ葉 濃厚ヨーグルト』は全国の量販店で販売しています。
また、『よつ葉 のむヨーグルト』は、よつ葉乳業オンラインショップからも購入可能です。
>よつ葉乳業(株)コーポレートサイト