グリーンアスパラガスの収穫/JA新はこだて(厚沢部町)

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グリーンアスパラガスの収穫/JA新はこだて(厚沢部町)

【 60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、道南の厚沢部町から、グリーンアスパラガスの収穫風景をお届けします。露地栽培のものよりもひと足早く収穫期を迎えるハウス栽培のアスパラガスは、今がまさに旬です。

  • ハウス栽培でひと足早く旬をお届け
    アスパラガスの収穫量日本一を誇る北海道(※)。産地は全道の広い範囲に及びます。厚沢部町、江差町、乙部町、上ノ国町、奥尻町、八雲町熊石からなるJA新はこだて南桧山地区では、4月下旬が出荷の最盛期。道南の温暖な気候を生かして、2001年から専用のハウスを使った栽培に力を入れ、3月中旬から9月中旬までの長期にわたって出荷しています。地区内87戸で栽培し、年間出荷量は約167t。そのほとんどが道内各地でスーパーなどの店頭に並びます。
    ※農林水産省「令和2年産・作物調査(野菜)」より
  • 温度と水分の徹底管理に新しい技術
    厚沢部町にはまだ雪が残る4月上旬、「桧山南部アスパラガス生産組合」の組合長を務める根津貴浩さんのハウスを訪ねると、すでにたくさんのアスパラガスが地面からニョキニョキと伸びていました。今年、根津さんのハウスでは3月22日から収穫をスタート。4月下旬までは霜に当たらないよう、太陽が完全に顔を出す朝7時頃から作業を開始し、気温が下がり始める午後2時にはハウスを閉めて冷気を遮断します。ハウス内の温度や土の水分量は、センサーとスマートフォンを連動させて監視するなど、積極的に新しい技術を導入。栽培の効率化につながる情報を組合員のみなさんと共有しています。
  • 切り口からあふれる水は鮮度の良さの証
    根津さんは、1人で収穫作業を行います。目で見ただけで、長さ26cm以上のものを素早く選定し、ハサミで手際よくカットして行くと、10分もかからずに容量6kgのコンテナがいっぱいに。今時期は1日1回の作業でコンテナ5、6個分を収穫します。気温が上がる夏は、アスパラガスの生育スピードが早くなるので、収穫は1日2回に。刈り取ったばかりのアスパラガスを見ると、切り口から水がぽたり。「これが新鮮な証拠だよ」と根津さんは微笑みます。春先のアスパラガスは、太さもどっしりしています。
  • 「バター炒めやアスパラベーコンで」
    道内でどこよりも早く、そして長く収穫されるJA新はこだて南桧山地区のアスパラガスは、年2回、4月下旬と8月上旬に出荷のピークを迎えます。刈り取ったアスパラガスは早ければ、翌日には道内各地の店頭へ。根津さんに、好きな食べ方を尋ねると「それを聞かれるのが、一番困っちゃうね」と笑いながら、「ゆでてマヨネーズで食べたり、バターで炒めたり、アスパラベーコンもおいしいよ。味付けはシンプルが一番」と教えてくれました。ひと足早く旬を迎える、みずみずしい道南のアスパラガスを、ぜひ味わってください。