びらとりトマトの選果場
(JAびらとり/平取町・日高町)

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びらとりトマトの選果場(JAびらとり/平取町・日高町)

【 60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、JAびらとりから、「びらとりトマト」の選果風景をお届けします。年間約1万1500tが全国に出荷される「びらとりトマト」。選果場では、人の手と機械で、丁寧に出荷準備が進められていました。

  • 一大産地のトマト専用選果場
    北海道随一の大玉トマト出荷量を誇るJAびらとり。トマト栽培には半世紀にわたる歴史があり、2012年には「びらとりトマト」として地域団体商標を登録しました。トマト専用の選果場では、例年5月上旬から11月中旬まで選果作業に追われます。今年は5月4日から稼働。1日に選果する量は平均100t〜120tで、収穫最盛期を迎える8月には、1日160tものトマトを選果しています。その約8割は、東京、大阪、京都へ出荷されています。
  • まずは人の目と手で選別
    毎朝7時を過ぎると、生産者のみなさんが、その日収穫したトマトを選果場に搬入します。トマトは生産者別に、まずは人の目と手でヘタの状態の良し悪し、傷がないか、色が出荷基準に合っているかをチェックされ、1玉ずつレーンへ。次にカメラで上部からトマトの大きさと形を選別します。このとき、トマト一つひとつの糖度を測定し、4度以下のものは出荷されません。また糖度が8度以上のものは、特別な化粧箱に詰めて出荷されます。
  • 最新の選果機が丁寧で効率的な作業を可能に
    人の目と機械で、傷、色、形、大きさ、糖度が出荷の基準を満たしていると判断されたトマトは、さらに21の規格別に自動で振り分けられます。2018年に導入されたこの新しい選果機は、ベルトコンベアーに一切落差がなく、選果中にトマトを傷つけません。従来の選果機と比べても、処理能力を落とさず、少ない人員で作業ができるようになったそうです。規格別に振り分けられたトマトは、再び人の手で丁寧に箱詰めされます。
  • 収穫から3日目には消費者の元へ
    箱詰めされた「びらとりトマト」は、室温10℃〜12℃の予冷庫に一次保管され、翌朝、保冷コンテナで出荷されます。その翌日には、スーパーの店頭に。「『ようやくびらとりトマトの時期が来た』『味がいい』『昔ながらのトマトの香りがする』と、今年もごひいきにしてくださるお客さまからうれしい声が届いています。ありがたい限りですね」と、JAびらとり営農生産部の藤本義明次長は目を細めます。生産者、JA職員、選果場のスタッフが一丸となって、ブランド価値を守る「びらとりトマト」。真っ赤でまん丸な「びらとりトマト」を見つけたら、ぜひ手に取って味わってみてください。